ここまでテーマが、あっち行ったりこっち行ったりするブログってあるのかしら?
今日はゾロサンでーす(笑)
《注意事項》
これはBLであり、フ女子のための読み物です。
とっても危険なので、興味ない人は読まないようにっ
通りすがりで、BL、フ女子と聞いてなんのこっちゃな人は読まないように。
あなたの健康を害する恐れがあります。
というか、害します!!(笑)
自己責任でお願いします。
ではではスタート~
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【ヤバイ】
ため息の数が増えている。
それは心を圧迫する感情に勝てないから。
どんなに吐き出しても、すぐに苦しくなる。
原因は、あいつだ。
でも本当は、素直になれない俺のほうがよっぽど。
不意に縮まった距離を、髪に絡んだ指を、現実のことなのだと理解するには少し時間を要して。
仰け反った体が空のワインボトルを転がして、その音に俺はようやく全てを悟った。
その厚い胸を押し返そうと力を込めた掌は、皮肉にもあいつの鼓動の高鳴りを知る道具となっただけ。
「…酔ってんだろ」
ようやく搾り出した言葉は、なんて月並みで無意味。
「…解りきったこと聞くんじゃねェよ」
俺は堕ちた。
キスの巧さ、撫でられる心地よさ、それからなんと言っても、普段お目にかかれない
やけに切羽詰ったあいつの顔。
これがどんな感情に支配された口付けなのかは定かではなくても、その眼はヤバイと思った。
俺だから?
俺じゃなくても?
そして、俺はなぜこのキスを受け入れた…?
不定期に交わす濃厚な口付けは、確実に俺を追い詰めていった。
キッチンで、バスルームで、甲板で。
タイミングはあいつ次第。
俺の心は規則性を失って、乱れた。
愛の言葉を囁くでもなく、それ以上の関係を求めるでもなく。
唇と唇が離れれば、元通りの無表情な剣士の顔に。
俺はといえば、あがった息を、高揚した体を、抑えるのに必死なのに。
嫌がらせなら納得もいく。
けれど、俺は拒んでいない。
変化していく俺の体は、嫌悪とは反対方向へと向かっていて。
それを知りながら尚この行為を続けるあいつは、何が狙いなのだろう。
征服欲?
優越感?
もしそうだったなら、あんな眼はしねェ。
「俺のことが好きとか…?」
声に出すと、非常に居た堪れなくなって俯いた。
そんなわけない。
ありえない。
あの男に限ってそんなこと。
そして、こんなに動揺してる自分が一番、ありえない。
「サンジ…」
「…ぇ…?」
それは、ある夜の明かりを落としたキッチンでの秘め事。
ぼんやりと目の前の濡れた唇がわずかに動くのを見つめていた。
酸素不足で朦朧とした脳内でぐるぐる回るあいつの声。
サンジ、サンジ……サンジ?
俺の名前だ。
あいつの唇がもう一度同じ動きを繰り返す。
俺は恐怖にも似た感情を覚えて、青ざめた。
「…サンジ」
「やめろ…っ」
後頭部に回された手を、払いのけた。
「なんだ…?」
「やめてくれ」
肩が震えた。
目の奥が熱い。
「…何を」
「いまさら…名前なんて…」
呼ばないでくれ
零れた雫をかみ殺して、俺はあいつを突き飛ばして逃げた。
あの眼で俺を見つめて
あの唇で俺に触れて
あの手で俺を撫でて
その上あの声で俺の名前まで呼ぼうっていうのか?
どこまで俺を追い詰める?
もう耐えられない。
俺はもう理性を保つのに必死で。
限界で。
ゾロが好きで堪らないのに
夢を見た。
「好きだ」
ゾロが俺にそっと囁く。
俺に微笑む。
そんなひどく悲しい夢を見た。
「サンジくん?」
「ん…ナミさん?ぇ…あ、今何時?朝飯…っ」
甲板から差し込む光が眩しい。
まだ意識のはっきりしない俺は、大慌てで時計を探す。
「いいのよサンジくん!この通り、みんないないし」
ナミさんに言われて部屋を見渡すと、どのハンモックも空だった。
「へ?あいつらは?」
「夜明けに次の島に着いたの、みんなすぐ飛び出して行っちゃって」
「全然気づかなかった…」
「起こせばよかったんだけど、ゾロが『寝かしといてやってくれ』って言うもんだから」
「ゾロが…?」
ナミさんはそっと笑って頷いた。
「これ、宿の地図ね」
手渡されたメモには、丁寧に描かれた地図と部屋割りが。
「ゾロとサンジくん」
驚いて見上げたナミさんは真剣な眼で俺を見ていた。
「仲直り。しないと許さないんだから」
たった一人で、久しぶりの地面を歩く。
洒落た町並み、賑わう店先。
いつもこんなとき新しい食材の調達にワクワクするものなのに。
数日は停泊するとナミさんは言っていた。
俺は買い物を諦めて、ポケットからメモを取り出した。
宿は今いた場所から程近いところにあった。
受付の男から鍵を受け取る。
ゾロは部屋にいないと分かって、俺は複雑な気持ちになった。
安心したようで、それでいて歯痒いような。
ベッドに身を投げて、目を閉じる。
けだるい眠気がのしかかる。
今日は朝から何かがおかしい。
俺は原因を考えた。
考えて、考え抜いた。
ほんとは答えがどこにあるのか知っていたけれど、わざと遠回りした。
ゾロを見ていない。
ゾロに触れていない。
ゾロと言葉を交わしていない。
ゾロとキスしていない。
ゾロの存在は、心を乱す錯乱剤だったのに。
いつから精神安定剤になっちまったんだ。
それとも依存性のある麻薬だったのかも。
「俺って依存するタイプ…?」
煙草の赤く燻る先を見つめながら、呟いて。
灰皿にそれを押し付けると、ごろんと横になる。
もう一度寝よう。
眠って、あの夢をもう一度見るんだ。
ひどく悲しくて、ひどく幸せな夢を。
「んー…」
暗闇の中で目覚めた。
「腹減った…」
時計を見ると、もう22時で。
ため息を吐いて、起き上がった。
明かりを点けてもゾロの姿はなく、帰ってきた形跡もなかった。
隣の部屋にいるのかも。
俺は部屋の鍵を握り締めた。
そのとき、部屋の扉が開いた。
「…っ」
俺は入ってきた男を見るなり、その腕をつかみにかかっていた。
ベッドまで引っ張ると自分の体重すべてをかけて押し倒した。
こうでもしないと思い通りにできない。
「なんだよ、いきなり…」
なんだよと言われても、よく分からない。
だって体が勝手に動いてしまう。
目の前のものが欲しい。
欲しくて堪らない。
今、自分がどんな顔をしているか。
そうだ。
きっととびきり切羽詰った顔してるはず。
手を伸ばして、顔を引き寄せて。
俺は初めて自らゾロにキスをした。
舌を絡ませて、吸い上げて。
貪る。
それが一番正しい表現。
いつの間にか押し倒されているのは自分であることも気づかずに、俺は渇きを癒した。
「…ャ…」
唇を離されて、それを追いかけようとしたら大きな掌に額を覆われて制された。
「ちょっと待て」
「待てねぇ…っ」
「…サンジっ」
ゾロの声は少し怒りを含んでいて、俺は暴れるのをやめた。
「これ以上やめてほしいんじゃなかったのか」
「…やめて欲しかった。でも無理なんだ、とまらねぇんだ」
俺はゾロに縋り付いた。
「好きだよゾロ…どうしてくれんだよ」
こんなはずじゃなかったのに。
あの時、抵抗できたはずなのに。
あんな答えの解りきった質問をする前に。
蹴り飛ばして、つばでも吐きかけて、「クソやろう」と一言置き土産にして。
それをしなかったのは、させなかったのは。
ゾロを好きだったからだ。
「責任は取る、悪かったな…順番が逆で」
俺の頭をポンポンと撫でながら、ゾロの腕が俺の体をきつく抱きしめる。
「好きだ」
俺もとまらなかったんだよ
だから、言葉も何よりも先に俺の唇を奪ったと。
参ったという風なちょっと情けない顔でゾロは頭を掻いた。
「じゃあ、まあ、遠慮なくやらせてもらう」
ゾロの手の動きがいささか怪しくなって、俺は思わず仰け反った。
「ま…」
「待てねぇ」
あ…その顔
「さっきからてめぇのせいで、もう余裕ねぇから」
その眼
その唇
その手
その声
ほんと、ヤバイって。
end
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つくづく自分はチュー好きだと思う(汗)
ではでは、最後まで読んで下さった方に感謝です!!