「人には無限の可能性がある!」
これを生涯を通じて実践的に証明すべく、あなたの執筆と魂が悦ぶ®出版を応援する、夢実現応援家®の藤由達藏です。
文章力を高めるための「喩える力」について考えるシリーズの3回目です。前回は、「喩える力」の前提に「要約する力」があるということを見てきました。今回はその続きです。
■格闘技の試合を文章にする
「要約する力」
これは、文章を書く上でも非常に大事なものです。
文章は、
・感じたこと(体の中で渦巻く感情)
・考えたこと(頭の中の思考)
・起きたこと(世の中の出来事)
などを言葉にして表します。
考えたことも感じたことも起きたことも、それぞれ現実の一側面です。現実はとても複雑で、すべてを言葉にしようと思ったら、膨大な文章が必要になります。
たとえば、格闘技の試合があったとします。A選手とB選手が対戦したとしましょう。
この試合を文章にするに当たって、両選手の前日の様子から書くこともできます。
過酷な減量の様子や、試合前の計量にパスしてから、焼肉など思いっきり食べて試合に対する意気込みを語らせてもいいでしょう。
試合寸前の表情や、当時の心境を後からインタビューして補うこともできます。
試合の中身も、激しい技の応酬を克明にレポートすれば、迫力のある記事になります。激しい打撃戦の結果、顔面を腫らせ、足を引きずり、満身創痍となった両選手の試合後の様子を加えて立体的な記事にすることもできます。
このように詳細に書けば、迫力のある試合レポートの記事になります。
その一方で、
「A選手が1分21秒KOでB選手に勝った」
とたった一行の文で表すこともできます。
その記事を雑誌に掲載するとしたら、記事の前に、
「撃!」
という字をでかでかと大きく掲げることもできます。試合を一文字で表しているわけです。
■文豪バルザックの世界一短い手紙
複雑な現実を、長大な文章で表すこともできれば、たった一文、あるいはたった一文字でも表現できるというのが言葉の面白いところです。
(写真:Wikipediaより)
フランスの文豪バルザックの世界一短い手紙という有名なエピソードがあります。新刊を出版したばかりのバルザックが出版社に出した手紙が一文字だったそうなのです。それがこれ。
「?」
たった一語で、売れ行きはどうかと聞いたのです。すると、出版社がこう返したそうです。
「!」
売れ行きは、「すごいよ!」ということです。これも、言いたいことを一文字に要約してやりとりした例ですね。
言葉の持つ「要約」という機能をよく理解すると、今よりも文章をよくするヒントが見つかるようになるでしょう。
「え? 見つかるだけ?」
いやいや、先を急ぎすぎてはいけません。言葉を一文字一文字書き綴るのと同じように、文章の道も一歩一歩です。
(つづく)
それでは、今日も、
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