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人材派遣業をピンハネ業と言う方々が未だにいる。
『ピンハネとは』と調べてみると、

『ピンハネのピンは、ポルトガル語。10%、つまり1割という意味になります。1割ほど上前をはねるために、ピンハネと言われているのです。ピンハネとは、要するにお金を払う人と実際に仕事をする人を仲介する人物が、働いた人がもらうべきである賃金を掠め取ることをいいます。ピンハネという言葉が使われるのは、仲介する人物が得る利益が大きすぎて、実際に働いている人がその分損をしているような状態においてです。本来はちゃんと相手に支払われるべきお金までも勝手に搾取してしまうのは、ピンハネとなります。掠め取られてしまう金額の大きさに労働者が納得できないのであれば、ピンハネと言われてしまうのです。』との事。

前々回の労働者派遣法改正で、全ての派遣会社にはマージン率の公開が義務付けられました。

派遣業以外にマージン率を公開している業種はありますかね?建設業だって、発注者→下請→2次→3次と中間があり、いちいち儲けを公開していません。芸能事務所だって、芸能人が仕事をし、その都度事務所のフィーを発表しますか?

派遣業が叩かれるのは、収支の成り立ちの多くを人件費が占めているからではないでしょうか。最近も未だあるのかも知れませんが、社会保険に加入させず、その分利益にしていた会社は昔はよく聞きました。もう淘汰されてると思いますが。

当然、お客様から頂く派遣料金と、派遣社員へ支払う賃金には差はあります。今は公開を求められている時代ですから、そこを見れば正当なのか、儲け過ぎなのかの判断くらいはつくと思います。

ただ、上記のマージン以外に原価があります。社会保険料、募集広告費、福利厚生費、交通費。

売上高から上記を差っ引けば粗利が出て、粗利から固定費(販売管理費)を引けば、経常利益になるわけで、粗利が出過ぎの会社は要注意ですね。

2015年9月の労働者派遣法改正では、派遣会社に対して派遣社員へのキャリアアップの教育訓練を義務付けられました。

一昔前は、経常利益が10%が目安だったかも知れませんが、このご時世、せいぜい5〜6%が良いところなのではないでしょうか。

話は元に戻りますが、辞書で言うピンハネとは、本来はちゃんと相手に支払われるべきお金までも勝手に搾取してしまうとなっています。

実際で言うと、本来の時給が1,200円のはずが、1,000円だった。という所でしょうか。200円搾取したとなるのでしょう。

今の人手不足の時代、多くの派遣会社は正当な時給では見向きもされないがため、時給を高騰させる傾向の中、そもそも搾取した時給では求職者からは見向きもされませんから、売上になりません。

掠め取る、搾取する。人材派遣はピンハネ業だという方々は、どの位のマージン率だとピンハネと言わないのか、対案を述べてからピンハネだピンハネじゃないを語って頂きたいですね。

長くなりました。すみません m(__)m