修羅場と化した中国語クラスの初日 | 日本語教師小春が見た アメリカ

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カリフォルニアの大学で日本語を教えている小春のブログ。アメリカでの日常を綴ります。


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これはもう20年以上前笑い泣きの思い出話ですが…

 

波波波

 

中国語の初日クラスでのこと。(日本の大学です。)

 

担当教員は中国語ネイティブの先生でした。在日歴が長いため、日本語はペラペラ。

 

じゃ、授業始める前に

名前を中国語で呼ぶから

リピートね~

 

小春も含め、学生達全員が「自分の名前(漢字)は中国語でなんと発音されるのだろう」と期待に胸を膨らませていたと思います。

 

名簿の一番初めの学生は、「今井」さんでした。今井さんは見事なおかっぱ頭で、大正時代の、向学心燃える女生徒のような初々しさキラキラ

 

 

じゃあ、まずは今井さんね~、

あなたの名前は、

 

 

 

 

 

ちんちん

ね。

 

 

 

 

ゲロー

 

私は今井さんの斜め後ろに座っていたのですが、彼女の顔に血が昇っていくのが、見えた。

 

 

実は「今井」の中国語発音(Jīn jǐng)は、日本人にとって難しい発音なのです。

 

①Ji という発音が日本人にとっては「チ」に聞こえる。

でも「チ」ではなく、「チ」と「ジ」の中間のような音。

 

② nとngの音を聞き分けるのは非常にハードルが高い。

日本人には両者共に「ン」に聞こえる。

 

これに加え、中国語には声調と呼ばれる4つのイントネーションがあり、これが正しくできないと言葉の意味まで変わってしまう。

 

という事で、今井さんには地獄の発音レッスンが待っていました。

 

 

先生:じゃ繰り返してね~。ちんちん

 

チーン 今井:ち、・・ちん・・・ちん

 

先生:聞こえないよむかっちんちん

 

チーン今井ちちち、ちん、

先生:不対!

   ちん・ちん

 

 

あんた確信犯でしょ、と思わず疑うくらい、執拗に今井さんの発音を矯正し続ける先生。

 

 

小春にとって、ちんちん自体(やめなさい)はそこまで面白くはないんです。仮にあの時今井さんが、

 

「嫌だあ、私そんなものついてないのに!アッハッハ!」

 

と豪快に笑い飛ばしてくれていたら、とっくに忘れていると思う。でも何よりも、あの状況が小春を悶絶させました。他の学生達が静まり返っていた事も含め...

 

 

 

そして、永遠にも感じられたスパルタ練習は 

 

「あ~も~いいよ、ちんちん、

後で良く練習するね!」

 

と言う先生の一言でようやく終わったのでした。卑猥な発音を連呼させられた挙句、冷たく突き放された今井さんは、完全な放心状態。

 

 

小春もようやく悶絶状態から解放され、ああ、中国語の発音とはこんなに難しいものなのか・・としみじみ思い始めた時、

 

今井さんから2,3人目の「金井」君の名前が呼ばれました。

それが、あなたまさかのまた

 

 

 

ちんちん

 

 

笑い泣きモウヤメテエ

 

金井(Jīnjǐng)君は長髪で、クールな印象の人でした。今でいう、イケメン。

 

「マジカヨ・・・」という彼のつぶやきを、私は聞き逃さなかった。

 

そのイケメン相手に、ちんちん発音レッスンが当然のごとく再燃。真っ赤だった今井さんとは対照的に、金井君は蒼ざめていくタイプでした。

 

 

静まりかえった教室に再度響きわたる、ちんちんの音を聞きながら、小春の横隔膜にはもうヘンな癖がつき、嗚咽にも似た奇声が自分から漏れてきました。涙も溢れてくるし、まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。隣の人はさぞ怖かったことでしょう。

 

 

波波波

 

 

あれから20年以上も歳月が流れ、あの中国語クラスについて覚えているのは、今井さんと金井君の事のみ滝汗 我ながら情けなく、少なくともどなたかの反面教師にしていただければと、ブログに書くことにした次第です。

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