デロイを探せ!(その19) デロイ戦後の遍歴4(戦後の形式名考察) | ゴンブロ!(ゴンの徒然日記)

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二代目指導者の急死により、風雲急を告げる北国内、一体かの地では今何が起きているのでしょうか・・・

 

さて今回のゴンブロはデロイの戦後遍歴第四弾

デロイが北朝鮮に渡ってからの形式名の考察です。

 

1.おさらい(戦前の鮮鉄局機関車命名規定)

(1)蒸気機関車

 米国式車輪配置名称の二文字+補助記号の一文字で形式を表現する。
その後は同一形式内連番

 車輪配置名称:例 2C1→パシフィック型(パシ)

                 1D1→ミカド型(ミカ)

 

 補助記号は「数字の数え方の一部のカタカナ」を使用する。

 1チ)    

 2      

 3ン)    

 4      

 5       コ(ゴではない、コ)

 6ク)    

 7ナ)    

 8チ)    

 9      

 10ウ)    チ(ジでもヂでもなく チ)

 

 (例外)狭軌機関車には車輪配置名称の代わりに「ナキ」を使う。
    (ナキ:ナロー軌道の略です。うーん、さりげなく
     英語が入っています・・・)

  パシコ型


  ↑Wikiから、パシコ型蒸気機関車
  (2C1のパシフィック型5番目の形式。日本の旅客用蒸気の
   動輪径1750mmを上回る動輪径1850mmの巨大蒸気です。
   有名な満鉄のパシナよりは一回り小さい。ライトに灯火管制を
   しているので戦時中の撮影と思われます。)

  この命名方法は満鉄も同じでしたが、鮮鉄、満鉄で採番体系は
  独立運用しており、鮮鉄、満鉄双方にミカイが存在するような
  状態になっていました。
 

(2)電気機関車

 蒸気機関車と少し異なり

 電気機関車の「デ」+ *動軸の数+ *補助記号で形式を表現する

 (*動輪の数、補助記号の付け方は蒸気の補助記号とおなじ)

 

 例:デロイ→同軸六輪の一番目の形式

 

デロイ33 1946? 
 ↑何回もご紹介申し上げておりますデロイ33!です。 

2.北朝鮮での形式名の命名基準は?

(1)
 北朝鮮の最近の鉄道写真を見ると
  ・蒸気機関車
   「
증기(チュンギ)」(漢字で書くと「蒸気」)の後に連番
  ・ディーゼル機関車
   「
내연(ネヨン)」(漢字で書くと「内燃」)の後に連番
 となっているようですが、電気機関車は形式毎の固有名称+連番となって 
 いるパターンが多く、有名な固有名称では

  ・「붉은기(プルグンキ)」
   (これは最初の二文字は漢字で書けない固有語の「赤い」
   なので旗の意味の「」と一緒で「赤旗」の意味)

  ・「만경대(マンギョンデ)」
   (万景台。平壌市郊外の金日成主席の故郷です。 
    この近郊の山があの船の名前にもなった「万景峰
    (マンギョンボン)」です)

  があります。

赤旗1号 
 ↑北朝鮮の誇るプルグンキ1号(形式「赤旗」号の1号機)

(2) ではデロイはどうなの?

戦後のデロイ(北朝鮮の記念切手)



 この1988年の北朝鮮発行の鉄道シリーズ記念切手に
 取り上げられたデロイ(デロニ?)戦後の姿には説明として
 史的機関車「전기3
」とあります。
 「
전기(チョンギ)」を漢字表記すると「電気」「電機」と
 二通り解釈可能ですが、おそらく(1)からの類推で「電気」と
 判断。
 3
は英文でも判る通り3号と判るのですが、三文字目の「」が
 判りません。発音は「ハ」で、漢字で置き換えると「下」「河」 
 「夏」が候補ですが、どれもしっくりきません。

 ・・・とここで、発想を転換して、韓国語(朝鮮語)の数詞の内、
  固有語(日本語でいう、一つ、二つの数え方の方)を並べて
  いくと、

    1     ハナ

  2/    トゥルもしくはトゥ

  3/    セー

  4/    ネー


  となり、「」は「하나」の一文字目から採ったという推測に
  立つと意味が通じそうです。(
旧鮮鉄局の名称規定の「補助記号」
  と同じ発想)

  
そうか!デロイ(デロニ)の北朝鮮名は「전기하」で、読みは
  「チョンギハ」意味は「電気1」だ!・・・と、ここまでは
  ゴンブロ開始一か月くらいで思い当たったのですが、あまりにも
   解読ケースとして少なすぎ、いまひとつ確証持てず。

  そんな中、最近ピョンヤンの鉄道省革命事蹟館で撮影したと
  いう、鉱山用凸型電気機関車の画像をある方から頂戴しました。

  見づらいですが、車番にご注目ください。

チョンギノ201号
  赤いプレートの車番は
전기너201」とあり、「」は「」の
  変化形ですので、この機関車の形式を「電気4」車番201号と
  すると、意味はやはり通りそうですので、やはり初期の
  北朝鮮電気機関車の名称規則は「電気」+「独自の補助記号」

  らしいことが判りました!

  そうなるとデロイが「電気1」で上記の凸型電機が
 「電気4」なら、デロニが「電気2」でデロイ30番台(三菱
 製)が「電気3」なのか、と妄想は膨らみますが、本当の
 ところは判らないですね。

 

  ちなみに上記の凸型機関車は、戦前東芝、三菱重工、
  日立製作所などが 旧満州国の撫順炭田向け専用線などに
  納入した電機に酷似しています。
  この車両がいま平壌にあるのも何か言われありそう・・・

 

撫順機関車 
撫順炭坑の専用線用凸型電機です。
 日本製!上記の写真とじっくり比べてみてください。

今回も長文になってしまいました。
いつも本当にご愛読ありがとうございます。


感謝の気持ちを込めて、1943年日立製作所笠戸工場で撮影されたと思われる「デロニ1」の写真を添付します。(デロイではなく、デロニです!写真不鮮明ながら、何となく角ばった印象があるように思われます)

1943デロニ1
 

それではまた!

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