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マリンポート美浜の朝だ。

 

 

ジル子の外に出てみる。暖かく風もない絶好の釣り日和だ。ここから見る限り

波も穏やかだが、ネットの天気予報では午後から風が出るらしい。

 

 

昨夜は調子に乗って飲み過ぎたが、良く寝たので気分は良い。

腹はあまり減って無いが、朝飯を食っておく事にする。

 

 

以前九州に行った時、旅行支援のクーポンで貰った福岡の牛すじカレーを

 

 

コンロで温め

 

 

サトウのご飯をチンした。

 

前に乗っていたバンコンでは湯を沸かすには電気ポットかコンロを引っ

張り出さなければならなかったが、ジル子にはビルトインされているので、

鍋に水を張るだけですぐに沸かせる。これはとても楽だ。

 

 

良く煮込まれ、ほろほろになった牛筋がたっぷり入ったカレーは結構

美味い。つーか、最近のレトルト食品はマジで侮れない。オレはこれ

よりはるかに不味いカレーを作る女を知っている。それは嫁のセツ子だ。

 

 

この陽気だ。ゴアテックスのフイッシングジャケットを着ればそう厚い

シャツを着ないでも大丈夫だろう....オレは薄手の登山用シャツを着る

事にした。

 

思えばこれが間違いに始まりだった。

 

新しいロッドにラインを通し、身支度を整えて海無し県の岐阜から来る

連中を待つ。

 

 

8時過ぎに黒のオデッセイに乗って海無し県の連中がやって来た。

 

 

今日レンタルするのは24ftのヤマハYFR-24だ。8人乗れるのでまぁまぁ

余裕がある。

 

 

一昨年ボート免許を取った海なし県の船長からマリントイレの使い方などの

レクチャーを受けたあと

 

 

ライフジャケットを付けて9時前に出船となった。

 

 

釣り場は30分ほど走ったオオグリと呼ばれる岩礁だ。海無し県の船長は

GPSを頼りに全速力でボートを走らせる。

 

 

凪だと思ったが、迂闊な事に赤灯を出た途端、案外うねりがある事に

気付いた。ボートはうねりを乘り越える度にぐわんぐわんとピッチングし、

波がドンドンと船底を叩く。

 

ママどうしたんだろう?ボク、胃の奥から酸っぱい物がこみ上げて来るんだ。

 

オレは船にそれほど弱い訳では無いが、普通の釣り船に比べ全長の短い

このボートは2メートルほどのうねりでも結構揺れる。

 

ここでやってみようか

 

海無し県の船長が船を止めると、今度は横からの波に揺られボートは

左右に傾きながらローリングする。

 

酸っぱい感じは益々激しくなって来た。

 

遠くだ。遠くを見るんだ。そして呼吸を深くするんだ。

 

オレは長年の釣り人経験から編み出した忍法酔い止めの術を使い

酸っぱさが去るのを待つ。

 

しかし、そんな状態に在りながらも、釣りはしなければならない。

 

何しろ今夜のおかず代は既に徴収されることが決まっている。ここで

魚を釣り上げなければ、酸っぱい思いをする為に銭を払った事になる

からだ。

 

タイラバの釣りは簡単だ。仕掛けが海底に着いたら、ゆっくりと一定の

速度でリールを巻くだけでいい。水深の三分の1ほど巻き上げて反応が

無ければ、再度仕掛けを落として同じ動作を繰り返すだけだ。

 

image

 

数度目に仕掛けを巻き上げてすぐに、グンと言うアタリがあった。グングンと

底に潜ろうとしないので狙いの鯛では無さそうだが、糸が斜めに走るのは

青物の証拠だ。

 

やはり上がって来たのは50センチほどのハマチだった。

 

ハマチは出世魚であるブリの若魚で60センチ以下のものを呼ぶ。ちなみに

関東ではイナダと言うのだが、60センチ以上がメジロ、80センチを超えると

ブリになる ※場所により違いがある

 

海無し県の連中はブリだブリだと大騒ぎだが、実はこのサイズは珍しくも

何とも無い。太平洋側だと8月の終り頃から大量に湧き、釣れてもあまり

持帰らない魚なのだ。その後20センチほどのカサゴを追加して場所を変えた。

 

そして移動して一投目で悲劇は起こった。根掛かりだ。

根掛かりとは海底の岩などに仕掛けが引っ掛かる事を言うのだが、オレの

タイラバちゃんがどうにもこうにも外れず、ショックリーダーの所から糸が

切れてしまった。

 

仕方なく揺れるボートで回収したPEラインに下を向いてナイロンのショック

リーダーを結んでいたら、突然酸っぱさが限界に達し、朝食べた牛筋カレーが

お好み焼きの素となって逆流して来た。

 

それからの事はよく覚えていない。

 

オレは沖上がりの時間まで寒さに震えながら後部のデッキでマグロになって

いた。

 

結局、海無し県組もそれぞれカサゴと小さなハタを1尾づつ釣りあげ坊主は

免れたが、レンタル料に見合わない貧果で狙いの鯛は気配も無かった。

 

まぁ、釣りってのはこんな日も有るから釣れた日はより嬉しいのだ。

そう思って納得するしかない。それが釣りってものだ。

 

 

最後に帰港時、激しく揺れるボートの上で叫ぶオレの真実の声を聴いてくれ。

 

 

 

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