お互いの両親への報告、顔合わせを済ませ籍を入れた。
私とゴミは夫婦になった。
バタバタと同居の準備、妊婦健診、産院の手配などを済ませていく。
ゴミは、結婚が正式に決まった途端、なぜか機嫌の良い日が続いていた。
私の方は準備に追われながらも、
マタニティブルーから抜けられずにいたが、
自分の父や母が孫を楽しみにしている姿は何より嬉しかったし励みになった。
前を向いて、あたたかい家族を作っていこう。
良き妻であり、良き母になろう。
違和感を必死で打ち消しながら、私の夫はいい夫なのだと思い込もうとした。
ゴミとの生活の中で、
この数ヶ月が唯一希望を持てた時期だった。