ポジションこそ違うが、同じ高校の部活で親子でお世話になっている。全国大会に地元の高校から出場したいと夢見て私は当時この高校を選んだ。親にはだいぶ無理をさせたが、感謝している。一つ上の先輩のおかげで、あと一歩で全国という夢も経験できた。その時の私の背番号14は、今でも特別な数字である。

しかし3年になり、ちょうど谷間の世代となり監督の方針に理解できず、監督ともめ集団で総体を最後に辞めてしまった。後悔はしてないはずだが、心の中に大きく残る傷である。

未練がましいが当時のジャージ上下は捨てずに取ってある。

もう卒業して30年近くになるが、今息子が同じ道を歩んでいる。くしくも総体を目の前にした3年だ。いろいろ悩みはありそうだが、私が言うのも何だが、最後まで真剣に取り組んで完全燃焼してもらいたい。

なぜこのチームを息子が選んだかは、確信には触れていない。

親としては、私も入部したかった隣の県の緑のユニフォームの高校に進学してほしかった・・・

 監督ともめ、辞めたという不本意で、つまらない終え方をしてしまったが、なぜかその後もこのチームを親しく思っている。監督のことも。全国大会に出場した時は本当にうれしかった。当時とデザインがほとんど変わらないタイガージャージのユニフォームにはプライドを感じる。(どこのユニフォームより一番カッコいいと思っている。)

 親としてではなくOBとして試合を観ることが多いだけに、どうしても辛口になってしまう。戦う気持ちが無い選手はピッチには立ってはいけないと思う。部員数70人を超える代表なのだから。最後まで諦めず走れない選手、昨年から主として出ている選手に気を使って、弱気なパスを出すような選手はやっぱり見たくない。


やっぱりサッカーは格闘技だと思う。30年前に緑のチームの監督に言われた言葉「みんなのやっているサッカーはお嬢様のサッカーだよ」にショックを受けた。

 今のチームにも同じような言葉を言われそうな気がする。ホラをふくが、今のチームより私たちの頃のチームの方が、今戦えば勝つ自信がある。(その自信はどこから出てくるかというと、相手チームより走り負けない・パスアンドゴーの徹底・サイド攻撃・がむしゃら)

全国を目指すチームとして闘争心を出し、夢をつかみ取ってもらいたいと思います。