カウンセリングにおける見立てについて | 毎日が実験。人の気持ちがわかる人になるブログ

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人の気持ちがわかるようになりたい人に教えています。
趣味はビールを飲むことと、和服を着ることと、自分の子を観察すること。
聴くチカラ検定の開発担当。

このブログには「見立て」という検索ワードできてくれる人が多いらしい。
そしてシニア産業カウンセラーの資格をとりたい人など
クライアントさんの心理的問題を「見立て」られるようになりたいニーズも昔から変わらずある。

    シニア産業カウンセラー取得などなどのための逐語添削もやっていますよ。
    興味ある方はご一報くださいね。


今日はカウンセリングの見立てについて、
CC協会の旧見立て力アップクラス、
現聴くチカラアドバンスクラスで教えていることをかんたんに文章にまとめてみようと思う。


1.見立てとは

クライアントさんの心理的問題に向かってお話を焦点化していき
仮説を立て、少しずつ共有し確認していくこと。

ゴールはクライアントさんが自分自身の問題を構造的に知ること。


2.見立てるためにすること

まず話されていることに表れている「今の感情」に焦点化する。

話を聴くスキルが足りないとクライアントさん以外の登場人物の話になってしまったり
出来事や経緯を追いかけることになってしまうので注意。
 ※出来事や経緯は最低限でいい、クライアントさんが話したければ聴くけれど、聴き手に説明させるのは時間がもったいないのでできるだけ本題に早く入るのが腕です。

クライアントさん本人の感情(何に対してどう感じているのか)をヒントに
葛藤や認知的不協和を言語化できるよう手助けする。
 ※ここで解釈や分析はあまりいらない、むしろ邪魔になることが多いのでそれも注意。
本人の世界観を言葉にしてもらうことが大切。

「何が問題なのか」がはっきりわかると
クライアントさん自身がそれをどうしたいのか考えることができます。
答えは聴く側ではなくクライアントさんが持っていることを忘れずに。


3.見立てた後にすること

心理的問題を共有したあと、どうやって解決するかの話をする。
「解決像」を質問するやり方や行動計画に落とし込むやり方、いろいろある。

健康度が高いクライアントさんの場合は2の段階で解決することも多いけれど
長年の習慣や根深い問題というのもある。
「心理的成長」とか最近の言い方だと分離と統合などについてある程度の理論的知識が必要だし
知識を生かすためにスーパーバイズも受けるほうがいいです。

たくさん練習する気がある人はわたしのところに修行にきてもいいですよ。
とりあえず練習したい人はアドバンスクラスにどうぞ。

 

クラスについてはここから

 

 

 

4.見立てがうまくできない理由

 

まずは基礎スキルの不足。

最初に、どんな相手でも「正確に」「感情を理解しながら」聴けることは支援職として最低限だと思っています。

ここが自信がない人はベーシッククラスで鍛えましょ。

 

基礎スキルは身についてるけど長くやっても見立てが浅い人は、

感情と心理的成長の理解不足。

自分の感情を細やかに言語化して、自分の葛藤をどれだけ統合してきたかでできることは変わってきます。

自分がカウンセリングを受けまくるのもよいと思う。

教育分析というやつですね。

スーパーバイズと教育分析は別々の人に受けてね。

 

 

見立ての定義は過去に多少くわしく書きました。