夏の甲子園、今年は107年ぶりの慶應義塾高校野球部が制覇し、とても喜ばしいこと。
監督さんも選手もとても素晴らしく、努力が身を結んで有終の美。
ただ、応援団が凄かった。
私も仕事や移動の合間にアプリでゲームの動向を追いながら塾高の応援をしていた身。
そして、慶應義塾の団結の凄さも知っている。
神宮では多くの大学野球の試合を見てきた。
でも、今回のマナー違反的な盛り上がりには苦言を示したくもなる。
高野連が敷いているマナーのガイドラインは、おそらくアルプススタンドの応援団達は知っていたと思う。
でも、盛り上がってやってきた高校野球の応援に慣れてないOBや関係者はライブのような感覚で内野席他で他人の迷惑も考えずに熱い気持ちだけ先走って立ち上がり、肩組んで若き血を大合唱していた姿は痛く感じてしまった。
相手チームが三振した時のどよめきや鳴り物も、高校野球では御法度で、自チームが守備についてる時の声援はしない。
熱い応援が選手を後押しするのは確か。
この雰囲気、2006年の早実vs駒大苫小牧の決勝戦の早稲田の応援席の盛り上がりを思い出すが、早稲田OBは早実は常連校なので甲子園マナーを知っているのか、こごででは無かった。
まあ、三田会の団結と身内意識は確かに凄いのだが。
今回の選手達が素晴らしかったので、そこが少し引っかかってしまった。
ただ、相手チームの仙台育英高校は素晴らしかった。
須江監督の慶應側のインタビューを拍手を送りながら見届ける姿、慶應応援席の音で外野手同士が互いのかけ声が聞こえず衝突して落球する場面もあり、その後はチーム全体がジェスチャーで伝達などを行う切り替え、ベンチ入りできない野球部員がスタンドで手書きの「内野席の皆さん、力を下さい」、「外野席の皆さん、力を下さい」というボードを挙げて頑張っている姿に心を打たれた。
大人は青少年の応援に駆け付けているという意識と節度を持って、母校を応援して欲しいものです。