昨日、愛する友が逝ってしまった。
底抜けに明るくて、焼けた肌と力強い顔付きが美しく、人一倍正義感が強くて、彼女が居るとそこには常にエネルギーが宿り、笑いが絶えない子だった。
私より6才下で、隣の県の自由形中距離選手だった彼女は、才色兼備でスポーツ健康科学の学者でもあり、大学で教鞭も取り、名門大学のコーチもし、また、障害者スポーツや女性アスリートを全力で支援しているスポーツ界の功労者であった。
かつては色んな場面で御一緒し、公私共に沢山の話をし、遊んだり、勉強したり、日本のスポーツ界の未来について語り合ったりしてきた時間を思い出す。
昨年夏に結婚して第２の人生をスタートした数ヵ月後に病魔が発覚し、今年になって共通の友人からその話を聞いた時にやるせない気持ちでいっぱいだったが、その直ぐ後に転移の話を聞いて、益々悔しいけど祈るしかできない自分にジレンマを感じながら、昨夜、残念な知らせが届いた。
SNSの彼女のページを見ると、昨日まで、最後の最後までスポーツ界に愛情を注ぎ、教え子達の活躍を願う姿があり、涙が止まらない。
あの底抜けに明るかった彼女がこの世に居ないなんて考えられないし、｢ゆかさん、ちょっと聞いてくださいよ～｣と、いつも笑い話から真剣な話まで言ってきた姿や笑顔が甦る。
せめて、東京五輪を見せてあげたかった。
いつも会うと話していたよね。
『人生はサーフィン。2度と同じ波が来ない。』と。
最後の最後まで、強敵と戦う病床で自分のことだけでも精一杯だっただろうに、被災地熊本を気にかけてくれてありがとう。
私は彼女に何もしてあげれなかったけど、何か1つでもスポーツ界において彼女の活動を引き継げたらと思う。
私の人生に登場してくれてありがとう。
今はこの半年間、沢山苦しんだ分、しばしゆっくり休んで、雲の上からスポーツ界のことを見守ってね。
まだ先だけど、私がいつかそちらに行ったら、また沢山お腹が痛いぐらいに笑い話をしながらスポーツ界について語ろう。