日本の少子高齢化が進む中で、ビールメーカーの
海外での事業展開が加速しています。

アサヒビールは、中国で牛乳生産を進めていますが
2013年までに今の生産を4倍にするとのことです。

商品名は「朝日緑源 唯品(ウェイピン)純牛乳」

粉ミルクへの有害物質混入事件をきっかけに安全志向が
高まり、日本のメーカーの安全性が買われた格好です。

青島ビールへの資本参加は話題を呼びましたが
ソフトな飲料、しかも牛乳シフトは今後のアサヒビールを
見るうえで興味深い動きです。

そういえばキリンビールもオーストラリア市場に強烈に
食い込んでいます。これも一時期話題となりました。

国内市場が頭打ちの中で、内需型企業として括られていた
食品業界がジワリジワリとグローバル企業に変身しつつあります。

アメリカ経済が金融危機の中で「購買力」を失っていますが、
その代替としてアジアやオセアニアの市場開拓は着実に
進んでいる訳です。投資の眼もこうしたミクロの動きを捉える
必要性が高まっています。