11日の中国・上海外国為替市場の人民元相場は、
中国の金利引き上げ観測が強まったことを受けて
大きく反発し、銀行間取引の終値は1ドル=7.6766元と、
2005年7月の切り上げ後の最高値を更新しました。
これにより、さらに人民元の切り上げ圧力が高まるものと
思われますので、輸出を憂慮する中国政府は
難しい経済運営に直面します。
ただ、人民元の切り上げは、
①中国の経済力(具体的にはGDP(国内総生産))が
世界のトップに躍り出る可能性を含み、
②世界経済の仕組みが変わってしまうほどのインパクトを
持つと思われますので、世界が見守るところでもあります。