いつもありがとうございます。

 

今日は相談に対する回答をさせて

いただきたいと思います。

 

「すごく緊張しやすくて、人前で話

すのが、とても苦手です。

 

気をつけることというか、考え方

を教えてもらえたらと思います」。

 

ありがとうございます。

 

よくぞ私に聞いてくれました。

 

なぜならば、私はとてもあがり症

だからです。

 

あまり信じてもらえないのです

が、とても緊張してしまいます。

 

緊張で手足が震え、言葉が震え、

膝がガクガクすることも

あります。

 

元々字が上手くはないのですが、

手が震えすぎて、まともに

板書が書けなかったことも

あります。

 

とてつもなく緊張している姿を、

何人かの講師には見られて

います。

 

講師になるまでは、緊張する場面

というのが、そもそもありません

でした。

 

バレーボールをしていたのですが、

大会に出た時は、どのような試合

でも緊張していましたが。

 

練習では褒められるほど上手にプレー

できるのに、本番は別人のように

下手くそになります。

 

(笑)。

 

幼い頃は人見知りで、親の後ろに隠れ

てしまうタイプでした。

 

人前に出て、ペラペラと喋るタイプ

ではないのです。

 

講師は人前で話をするのが仕事です。

 

「こんなにあがり症の自分が、人前で

話ができるのだろうか」と、ものすご

く不安でした。

 

そのような自分が、どのように緊張を

克服したかというと、克服していない

というのが実際です。

 

今でも緊張する時はあります。

 

自分の苦手な単元を解説するときや、

収録する時は、特に緊張します。

 

土曜日が朝道場の担当ですが、実は

毎回緊張しています。

 

(笑)。

 

生徒さんも緊張するでしょうが、私も

緊張しているのです。

 

それを表に出さないので、あまり、

分からないようですが。

 

2016年11月から講師の学びをして

います。

 

まともに人前で講座をするように

なったのは、2019年からです。

 

2019年から今まで、色々なところで

講座をさせていただき、色々な内容の

話をさせていただきました。

 

緊張にも相当向き合ってきたつもり

です。

 

始めた頃は、あまりの緊張で、逃げ出

してしまおうかと本気で考えたことも

あります。

 

忘れもしません。

 

2019年に行われた徳島での

講座でした。

 

ケアマネ受験対策の講座ではなかった

のですが、別の講座で、ある施設に

お呼ばれしたときです。

 

約束した時間よりも早く着いてしまっ

たので、道の駅で講座の準備をしなが

ら待機していました。

 

特に緊張感もなかったのですが、

時間が近づくにつれ、心臓が早鐘を

打つようになり、それを自覚した

ところから一気に緊張が高まり

ました。

 

過呼吸になり、体が震え、逃げ出しそ

うになりました。

 

逃げ出すことはありませんでしたが、

緊張したまま施設に向かいました。

 

結果、無事に講座を終えることが

できたのですけどね。

 

かなりの緊張感を味わった講座は、

今でもありありと思い出せます。

 

パッと出てくるだけで、4つは

詳細に覚えています。

 

そのため緊張と無縁ではないのです。

 

前提が長すぎて、なかなか回答まで

いかないので、そろそろ回答を

させていただきます。

 

まずは緊張と向き合い過ぎないこと

です。

 

程度はありますが、誰でも緊張はする

ものです。

 

そこに意識を向けすぎると、余計に

緊張感が高まります。

 

なぜ緊張するかといえば、自分に意識

が向いているからです。

 

外に意識が向くようになると、緊張は

感じなくなっていきます。

 

講座であれば、生徒さんに意識を

向けることです。

 

どうすれば伝わるか、分かりやすい

か、満足してもらえるか。

 

こういうことを意識していると、自分

への意識は薄らぎ、緊張を感じなく

なっていきます。

 

あまりに緊張している時は、自分に

意識が向き過ぎているんだなと

考えると良いですね。

 

「自分がどう見られるか」「どう思われ

るか」など、自分に意識が向いている

と緊張は高まります。

 

そのような時ほど、意識を外に向ける

ようにすると良いですね。

 

自分がどう思われるかではなく、

相手が聞きやすいか、分かりやすい

か、伝わっているか、と他の人に

意識を向けることです。

 

シンプルに「慣れる」というのも

あります。

 

慣れると緊張しなくなるというのも

あるのですが、私の場合はどちらかと

いうと、緊張に慣れてきました。

 

緊張自体はするのですが、緊張して

いる自分に慣れてきています。

 

そのため「緊張していてもいつも通り

できる」という感覚があります。

 

緊張を取ろうと思えば思うほど、

緊張が高まります。

 

そうではなく「緊張していても

できる自分」を作っていくことです。

 

それにはシンプルに慣れることかなと

思います。

 

慣れるために必要なことは「数」です。

 

講師で言えば、登壇した数、講義を

行った数です。

 

数十回では足りません。

 

100回、1,000回と話していたら

慣れてきます。

 

また、自分の知っていること、自信の

あることは、割と緊張せずに話せる

ものですが、知らないことや自信の

ないことを話す時は緊張します。

 

そのため、何かを話す機会があるのな

ら、話す内容について自信がつくまで

勉強することです。

 

そうすると、緊張感も和らぎますし、

緊張していても話ができます。

 

心構えとしては、やはり、自分のこと

ではなく聞く人のことを考える

ということでしょうか。

 

自分がどう見られるか、どう思われる

かを考え過ぎないことです。

 

聞いている人が、分かりやすいかな

聞きやすいかな、ということに

意識を向けることです。

 

しっくり来る回答になったか

分かりませんが、何かヒントに

なることがあれば幸いです。

 

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。

 

光の指針

 

~完璧を目指すなかに隙ができる~

 

「欲望については、切れるものは切っ

ていかないといけません。

 

やはり、完璧を目指しているなかに

も”無駄な欲”が入っているため、

そこに『隙がある』のです」。