今月のはじめにギックリ腰になり、
なかなか完治いたしません
昨日も、宗務所で伝道企画会議、
その後は京都日蓮聖人門下青年会の総会がありましたが、
「大丈夫お大事にね」
という、優しい思いやりのお言葉を皆様かけてくださいました
ということで、今日は「思いやり」について・・・。
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昔、日蓮宗の高僧に優陀那日輝和上(うだなにちきわじょう)という僧がいました
上人は石川県の金沢にある充洽園(じゅうごうえん)という、
お坊さんが修行する学校の校長先生でした
ある日、その学校で盗難事件が多発します
やがて犯人が捕まります
窃盗の現場を押さえられたのでしたヽ(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!
犯人は学校の学僧であり、すぐに日輝上人のもとへ
連れられた処罰を待ちます・・・。
しかし、いっこうに性分の発表がありません。
そこで学僧の代表者達が、日輝上人のもとへ行き、直談判しました
「私たちは、あの男と一緒に修行ができません。あの男の処罰がないのなら、
私たちはここを去ります」
すると日輝上人は言われました
「そうですか…。仕方ありませんね…。
あなた達は去ると良いでしょう…。」
驚く学僧達に、上人は説明されます
「あの男はどこへ行っても勤まることはないでしょう。
それで、あの男を私の側に置いてやりたいのです。
あなた達であれば、どこへ行っても大丈夫。
しっかりやりなさい!」
日輝上人の心を知った学僧達は、自分の間違いに気付いたそうです。
後に、上人の言葉を聞いた犯人も、涙をながして反省し、
見事に立ち直ったと伝えられています
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私たちを目覚めさせてくれるのは、優しい言葉であり、
思いやりの言葉ですね
冷たい処罰は、時に人の心を頑なにすることもあります。
そのことを、この事例は教えてくれていますね
護国寺公式HP
コラム 思いやり
より
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日蓮宗 了光山護国寺
~山科檀林旧跡~