ハーキュリーズという名のジャーマン・シェパードが、
ある映画で、激しい流れの川に落ちた少女を救う警察犬のスタントを務めました。
勇敢に少女を救う感動的な映画のシーンとは裏腹に
嫌がるハーキュリーズを無理やり水中に飛び込ませようとしたり、
見るからに危険な水流の中で溺れそうになっている過酷な撮影現場が公表され
鑑賞ボイコットの運動が起こっているそうです。
ハーキュリーズは言いました。
彼は人間を恨んではいません。
ただ無理やり水に引きずり入れようとしたり押さえつけようとしたりした
人間の手の感触は忘れないと。
逆に危険を察知して激流から彼を引き上げた人間の手の感触も忘れないと。
敵対する手と愛情のこもった手を本能として記憶するのです。
犬とはそういう動物です。
人間はいつでも謙虚に暖かい手の温もりを犬に伝えるべきです。
そして、犬もそれを望んでいます。
人間の傍で穏やかに時を過ごすことを望んでいます。
何故なれば、
犬は必ず人間に寄り添い生きていかなければならない動物だからです。
素晴らしい飼い主に出会えることが犬の幸せであり、
素晴らしい犬に出会えることが人間の幸せです。
この映画はそれを描いています。
ボイコットする前に、事情を云々する前に、
明らかに犬に対して行ったことを、行った人は、犬に謝るべきである
というところにスポットを当てるべきです。
そして、この映画の本当の意味を素直に受け取るべきだと《A》は思うのです ❤️
A dog's pursose