以前読んだ『友情』が面白かったので期待して読んでみたが、いまいちぱっとしなかった。

やはり時代の違いというものは大きいのだろうか。
家庭を守る。
男性の一歩後ろを歩く。
そういった固定観念がはびこっていた時代。
その時代にこの小説を読んでいたら、夏子という女性は読み手にとってどのように受け入れられたのだろう。

小説中にところどころ表現される夏子の快活さ。
バク転、逆立ち、口達者で負けず嫌いな感じなど。
今の時代でこういったものを読んでも、
まあなんかスポーツできて元気なんやなって感じ。

これが発表された昭和14年に読んだらすごいインパクトやったんやろうか?
男性からしたら夏子に真新しい魅力を感じ、
女性からしたら憧れの女性像として奮い立たされたのだろうか?

時代が変わり、
男女の関係が逆転してきたとまでも言われるようになった現代とはまた違った読後感を昔の人は感じたのだろうな。
気持ち悪い映画やった。

上野樹里主演やからと思ってみてみたが、
しょっぱ何からEXILE出てくるし。
なんか失敗したと思ったけど、
頑張って観てみた。

だけど、大家さんめっちゃ気持ち悪いし。
あれ誰なんやろ?
マジ気持ち悪かった。

エンドロール見とったら岸谷五朗出てくるし。
岸谷五朗監督?
面白くはなかったね。
ラストのアルマンのおやじの言葉はとても中身の濃いい物だった。
ソレ以外はあまり面白くなかった。

マルグリットはとてもかわいそうな女なんだとアルマンがしきりにいうので、
どんだけ悲劇のヒロイン何やろと結構興味津々に読んでみたが、
いまいち悲劇感が伝わってこない。
最近で言うところの『余命3ヶ月(?)の花嫁』って感じ?
あれもHIVのキャバ嬢の話だったっけ。

だいたい二人が付き合い始めたきっかけも弱いし、
あまり純愛感もない。
アルマンは単なる面食いだし、
マルグリットに関しては
いまいちアルマンじゃないといけないという決め手が分かりづらい。
アルマンだけがマルグリットの喀血を見て泣いてくれたとかいうのがあったが、
それだけかいって感じや。
まあ、それだけでも十分な理由?
とりあえず、二人の結びつきの強さに至る根拠としてはいまいちインパクトに欠けた。

あとオランプの存在も微妙だったな。
貨幣価値がよくわからないけど、
6千フランってそんなに簡単に勝てるもんなの?
オランプが負けて、
自分は6千フラン勝って、
勝ち金すべて渡すとかなんかイマイチ。
だいたいオランプも賭けで勝った金渡されたくらいで、
そんなに簡単に妾になるかな。
女ざかりの年頃で、
めっちゃ美人で、
男いないってことは、
かなり理想高くてプライドも高そうだけどな。

とりあえずこの本は、
アルマンのおやじの言葉だけが全てだな。
他はあまり面白くなかった。