NHK朝ドラ「ごちそうさん」
前作の「あまちゃん」は、家族そろってBS2の午後7時30分の再放送を見ていたのだが、「ごちそうさん」は最初の子役のわざとらしい「おいしい」表情に全く好感が持てず、ダラダラと見続けているのは私一人だけとなっている。
が、最近、結構面白い展開になっている。
今週は、昭和16(1941)年が舞台である。
ゆうたろう(見ているが漢字を覚えていない)の鉄筋コンクリート不足での悩み、玄太のPTSDなど、真珠湾攻撃前に、すでにこんな状況だったのである。
ちょっと反戦的で、間違いなく厭戦気分を煽っているので、来週から籾井会長や長谷川経営委員、百田経営委員を意識し、急に展開が変わるかもしれない。
昭和16年4月1日の学校沿革史には
ユウタロウは、今、鉄筋コンクリートの替わりに竹筋コンクリートを使うかどうかで悩んでいるが、庶民レベルではもっと大変な状況にあっただろうことを示す一文があった。
「始業式、入学式、午後1時青年学校入学式。興亜奉公日につき青年学校の演習を行う。石巻市門脇国民学校と改称す。依て門標を替え新標示す。材料白陶器製安田文蔵氏寄贈。初め真鍮製にて国民学校青年学校の二札を作り標示せしも翌17年2月大東亜戦争完遂の金属回収運動に参加の結果、新たに前記の陶器製に替えし次第なりこれは何れも安田文蔵氏の篤志寄付になるものなり。今年より主席訓導学級を担任せず専ら教務総務に当る。」(「石巻市立門脇小学校 一世紀のあゆみ」昭和62年発行 P.285)
また、同本には「昭和17年2月 左記ノ金属回収ニ応ズ 門標2、大砲弾1、大釜水槽3、マンホール1、傘立テ1」(P.81)ともある。
門脇小の門柱標札が陶器製で実に質素だな、という思いはあったが、それが昭和16年までさかのぼるとは考えもしなかった。陶器製門標、私たちが製作した映画「3月11日を生きて」の中で、震災以前の門小を紹介する写真に出ている。
震災共々歴史を思い出していただければ、有難い。