「やかましや」、、、方言なんだろうけど、「口うるさい・手厳しい」 そんな意味だろうか。その「やかましや」の祖母がやかましくなくなった。11月14日、早朝のことだった。94歳だったが、一人がいいと近くのケアハウスに住み、近くのストアまで今年の夏までシャキシャキ歩いて行っていた。3食付きなのに、味が好みじゃないと自炊していた。ケアハウスからしてみればかなりご迷惑な話だっただろうが、それが彼女のボケ防止になっていたんだと思う。写真家の祖父とやかましやの祖母に育てられた僕は、悪いことをするとホウキで追いまわされた記憶がある。そのあとに暗室に放り込まれるんだ。真っ暗闇の中で鼻だけが敏感に捉える現像液のにおい、怖さで一歩も動けなくなる(苦笑)
「どんなになるか分らんけども、あっという間じゃ物足らん、長々なると、はた迷惑。いいとこ、3ヶ月から半年やろ」ハハハと笑ってそう言っていた祖母、見事に2ヶ月半入院して逝った。普通に話せていた11月の初めまで、毎日病院に顔を見に行った僕よりも、娘である母の心配ばかりしてた。葬儀から2週間過ぎて写真に語るのは、「孫の心配は?」なんていう、まぁ、救いようのないもやもやなんだ(苦笑)