「道徳」を「教科」にするという話ですが。


戦前の「皇民化」教育といいましょうか、軍国主義教育といいましょうか、その一翼を担ったのが「修身」という「教科」。
 (←これも当時にしてみれば立派な「社会化」教育ですね)
戦後、教育改革の中で、民主主義と主権者を育てる教育を行おうとしたわけで、そんななかで「修身」は廃止された、、はず。
しかし、逆コース、といっていい時期かは微妙だけれど、1958年に「道徳」が設置される。
当然、「修身」の復活じゃあないの!?という批判がある。
だから、「『教科』じゃないもん!『道徳の時間』だもん!評価はしないから、思想の強制にはならないもんね」とうまくごまかした。


すみません、私教育史ってあんまり得意じゃないんで。
でも、私の「道徳の時間」設置に関する知識はこんなもんです。
もし間違ってたら、教えてください。







もしあってるとすると、、、

要は「修身」を復活させるってことだよね。
彼らわかってんのかなぁ?


教育再生会議ではどんなことが議論されたのでしょう?
議事録見てないのでなんともいえないけれど、教科の内容は?教育の方法は??評価の方法は???
???だらけですが、教科に格上げということだけは意見が一致する。
結論ありきなんだかかんだかよくわからんけれど、、、

「世の中、みんな公共心がないよね。」
「そうそう、国のことを考えようとしてないよね。」
 (←「公」と「国」がすりかえられる)
「やっぱり愛国心は大事だよ。無意識に国を愛してくれるには、、、『美しい』文化、歴史、そういったものを大事にしなきゃ。」
「よし!愛国心とか公共心とかを養うための『道徳』を教科に格上げしよう!」

なんて軽いノリで決めたんじゃないかと疑いたくなります。



大切なのは、学校では何を教えるのかということ。
「道徳を教科にする」というわかりづらいことではなく、もっと中身に踏み込んで議論をしてもらいたいものですが。