戦国時代の合戦や行軍時に、自らをアピ-ルするために用いた軍旗や旗印。
これらの”のぼり”は、1456年に武将・畠山政長が掲げたのがはじめと伝えられている。
もともと日本では、軍容を誇張したり、味方と敵との識別を行うための「流れ旗」を軍団の象徴として掲げていた。
ところが室町時代に入ると、家内で争いが起こり、戦となり、敵も味方も同じ流れ旗と同じ家紋を用いたために混乱が生じるようになった。
そこで旗の結び方を変えて、流れ旗との識別を容易にした「のぼり」が発案された。
これが、その後に全国へと徐々に広まっていったといわれている。
江戸時代になると、のぼりは「鯉のぼり」という風習にまで発展していく。