1810年に唯一敵対していたカウムアリ王の住むカウアイ島を討ち、ハワイ諸島の完全統一を成し遂げたのだ。
ここに人類のハワイ移住(4~8世紀とされる)以来続いていた諸王乱立の歴史に幕が下ろされた。
大王が戦いを有利に展開できた理由は、1778年のジェ-ムズ・クック(キャプテン・クック、1728~1779)によるハワイ発見にあった。
大王はハワイ島に上陸したクック艦隊の近代装備に驚き、イギリスから多数の銃を輸入。
軍事顧問を招いて、西洋式調練も行った。
これにより、近代化した大王軍と諸王軍の戦力には、大人と子供ほどの差がついたのである。
もし、クックがカウアイ島に上陸していたら、統一王朝を築いたのはカウムアリ王だったかもしれない。
写真は、カメハメハ大王。
