妻が膀胱がんのステージ4と診断されました。



オブジーボによる免疫治療も効果がなく、
緊急入院。


始まりはきっと、2020年頃からの不妊治療。


膀胱炎が治まらず、
妊娠中だからよくあることですよ、と。


産婦人科も、
泌尿器科も、

自分達も、
誰も疑うことがなく。


2021年。

将来2人で穏やかに過ごす為に、

仕事を変え。



妻の負担を減らす為に、

バリアフリーの新築を計画。


2022年、


6回目の不妊治療の末、我が子を授かりました。

自分でもパパになれたんだ…と実感が湧き始めた頃、


新居完成まであと3ヶ月、

安定期を迎えた頃の検診で、


進行型の膀胱がんが発覚。

ステージ3でした。



どうして…?


2年間も泌尿器科へ通っていたのに…。

毎回尿検査だってしていたのに、



妻はどうなる…?

子供はどうなる…?



何が何だか分からなくて、

どれだけ泣き叫んでも、やっぱり現実で…。



そんな中、先生達は、


「どちらも助けたいです」


と仰って下さり、


私達は信じて治療を始めました。



2022年11月に帝王切開にて出産。


早産での息子は心臓に病気を抱え、

NICUから出ることはありませんでした。



何度も手術を行い、意識朦朧の息子。



1度だけ目を開けて、

自分の方を見てくれたことがありました。


初めてパパとして息子を見る。

何があってもこの子を幸せにしてあげると。


パパって分かってくれてたんだと、

そう思いたい。




同じく11月、妻も膀胱摘出手術。



術後の苦しみに耐えながら、

2人で息子を応援し、見守りました。



しかし、妻とともに病気と戦った息子は、

生まれて1ヶ月後、

先に旅立ってしまいました…。




悲しみに暮れる余裕すらなく、

私は、妻の術後のケアに全力を注ぎました。


息子を失った悲しみで再発したらどうしよう。


妻が知らないところでは、

息子のことを思い出して泣き、

妻の前では妻を支えることに徹しました。



2023年1月、オプジーボという免疫治療開始。




しかし、3ヶ月後、

再発。


私は1人、

主治医からステージ4と宣告されました。



妻には全てを伝えず、

前向きに治療を続けてもらうと、

心に決めたものの、


妻の前で大号泣してしまい、

大変心配させてしまったりしました…。



それでも絶対に直してやると、



4月からパドセブという、

新しい抗がん剤治療をしながら、

色んな情報を得る為に動きましたが。



腫瘍は止まらず大きくなり、




そんな今日、妻は、

自分の病気の重さを知りました。



泣いている妻に、

コロナの影響で僅かしか傍にいられず、

置いて帰ることしか出来ず…。


何て酷なことなんだろう…。


苦しい辛い思いをさせたくない…。



妻には怖い思いをさせないで欲しい。

これ以上妻を虐めないで欲しい。


何もしてあげられない…。



1週間で2日間、面会時間15分。


どうやったら、

妻の不安や悲しみを、

和らげてあげられるのだろう…。

どう過ごさせてあげれば、

妻は安心出来るのだろう…。



時間が無い。

余裕もない。


判断が付かない…。



でも、妻の為にも前を向き続けるしかない。


いつも笑いながら声を掛けてあげる。

心配を掛けない。


そう、心に誓うしかない。



がん治療を始めた頃から、ブログを書こうかずっと迷っていました。

書いてしまうと、思っていることが現実になってしまう気がしたから。



でも、現実となってしまいました。



目が覚めると1人の寝室に、

現実が突きつけられます。



まだ戦う為に、日々押し潰されない為に、


自分自身の心の吐き出し場所として、

これから綴っていこうかと思います。



まだ諦めず、奇跡を起こす為に。