2011年も終わり…海外メディアのPFPランキング最新版! | Go↑kunの海外ボクシング記♪

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ボクシング…勝者と敗者のあまりにクッキリとしたコントラスト…。魅力的な選手達のバックグラウンド、ボクシングビジネスの側面、プロモーター達の思惑、選手の声、あまり入ってこない海外ボクシング情報を書きたいと思います!宜しくお願い致します!

こんばんはー!

気付けば…もう後1日で今年も終わりですなぁ…。早い!早すぎる…!
あぁ~…色々頑張らなくては…。

さて毎年恒例…ではないですが、Boxingscene.comでお馴染み、BWAAのメンバーでもある、
クリフ・ロールドさんによるPFPランキングです!

【以下適当訳】

No.1 マニー・パッキャオ(54勝38KO3敗2分)32歳
現在のタイトル: WBO世界ウェルター級(2009年~、3度防衛中)
タイトル歴:
WBC世界フライ級、IBF世界S.バンタム級、リング誌フェザー級、リング誌、WBC世界S.フェザー級、WBC世界ライト級、リング誌S.ライト級、WBC世界S.ウェルター級
タイトル戦績: 16勝11KO1敗2分け(1KO負け)
最近5戦の相手:
ファン・マヌエル・マルケス(12RMD)、シェーン・モズリー(12RUD)、アントニオ・マルガリート(12RUD)、ジョシュア・クロッティ(12RUD)、ミゲール・コット(12RTKO)
次戦: 未定

vsマルケスIIIが接戦で、どちらが本当に勝っていたのかは未だに議論されている様だ。パッキャオvsマルケスは3戦全てが激闘、それに比べてメイウェザーはそのマルケスを圧倒しているので、メイウェザーの方が上だという議論もあるだろう。しかしここではパッキャオをトップに推したい。パッキャオがマルケス相手に苦戦したことは、パッキャオvsメイウェザーとは全く違うと考えられるからだ。メイウェザーは2007年にリッキー・ハットンを下して以来、引退状態も長く、3勝1KO無敗だが、パッキャオはその間に9戦全勝なのだ。更にデラ・ホーヤ、そしてハットンを相手にメイウェザーより遥かに素晴らしい内容で勝利を収めている。他にもクロッティ、マルガリート、そしてコットを相手に手にした勝利は、メイウェザーがオルティスを下したことよりも評価されて当然だろう。現段階では、パッキャオがトップということで特に問題はないのではないか。実際に2012年に両雄が戦い答えを出してくれることが一番なのだが。

No.2 フロイド・メイウェザーJr.(42勝26KO無敗)34歳
現在のタイトル: WBC世界ウェルター級(2011年~、防衛無し)
タイトル歴:
WBC世界S.フェザー級、リング誌、WBC世界ライト級、WBC世界S.ライト級、リング誌、IBF世界ウェルター級、WBC世界S.ウェルター級
タイトル戦績: 20勝10KO無敗
最近5戦の相手:
ビクター・オルティス(4RKO)、シェーン・モズリー(12RUD)、ファン・マヌエル・マルケス(12RUD)、リッキー・ハットン(10RTKO)、オスカー・デラ・ホーヤ(12RSD)
次戦: 未定

最新試合も若いオルティスを相手に動きはキレていた様に思える。相変わらずのディフェンス力、そしてスリ足で近付き右のパンチをヒットさせていた。30代半ばに差し掛かっているが衰えは感じられず、ボクシング界最高のスキルを持つメイウェザーは恐らく40歳近くまで最高レベルでの試合が出来るのではないか。実に1998年から世界最高レベルの戦いを続けるメイウェザーはもっと評価されても良いのかも知れない。最近では試合数が少ないが、それでも1人を除いては最高の相手と戦い続けていると言えるだろう。2010年3月にパッキャオ戦が交渉された際には、パッキャオ陣営が試合前14日以内の薬物検査を拒否。しかし現在はメイウェザーも初めてパッキャオ戦を望んでいると公言しているし、パッキャオも望んでおり、テストを受けるとも話をしている。この試合は2012年に実現すべき戦いなのだ。

No.3 ファン・マヌエル・マルケス(53勝39KO6敗1分)38歳
現在のタイトル: リング誌、WBA、WBO世界ライト級(2009年~、2度防衛中)
タイトル歴:
IBF世界フェザー級、WBA世界フェザー級、WBC世界S.フェザー級
タイトル戦績: 12勝6KO4敗1分
最近5試合の相手:
マニー・パッキャオ(12R判定負け)、リカール・ラモス(1RKO)、マイケル・カツィディス(9RTKO)、フロイド・メイウェザーJr.(12R判定負け)、ファン・ディアス(12R判定勝ち、9RTKO勝ち)
次戦: 未定

又しても惜しかった。理由は何にせよマルケスはパッキャオに勝ち切ることが出来ない。誰よりもそこに近付きながら今回も勝ち切ることが出来なかった。パッキャオIIIが終わり、パッキャオIVも期待されているが実現するのだろうか。偉大なライバルストーリーの中で唯一実現していないエリック・モラレス戦もここまできたら実現すべきではないだろうか。

No.4 アンドレ・ウォード(25勝13KO無敗)27歳
現在のタイトル: WBA世界S.ミドル級(2009年~4度防衛中)、WBC世界S.ミドル級(2011年~、防衛無し)
タイトル戦績: 5勝(0KO)無敗
最近5試合の相手:
カール・フロッチ(12RUD)、アルツール・アブラハム(12RUD)、サキオ・ビカ(12RUD)、アラン・グリーン(12RUD)、ミッケル・ケスラー(11RTD)
次戦: 未定

Super Six王者は、S.ミドル級で文字通りトップに立ったと言えるだろう。ウォードは全てリング上で証明してきた。トーナメント後の初戦は才能豊かなアンドレ・ディレルとの対決になりそうだが、良いスタートとなりそうだ。更にミッケル・ケスラーとのリマッチも控えている。ハードコアなファン達が最も望む、無敗のIBF王者、ルシアン・ビュテ戦はもう少し後になりそうだ。トーナメントでの5戦、ウォードはトータルでも3R程度しか失っていないのではないか。ド派手なKOパンチはないが、完成されたボクサーと言える。2004年の五輪金メダリストは、タフさや強さをも証明して見せたのだ。

No.5 ノニト・ドネア(27勝18KO1敗)29歳
現在のタイトル: WBC世界バンタム級(2011年~、1度防衛中)
タイトル歴:
IBF世界フライ級、WBA世界暫定S.フライ級、WBO世界バンタム級
タイトル戦績: 8勝6KO無敗
最近5戦の相手:
オマール・ナルバエス(12RUD)、フェルナンド・モンティエル(2RTKO)、ウラジミール・シドレンコ(4RKO)、エルナン・マルケス(8RTKO)、マヌエル・バルガス(3RKO)
次戦: 2012年2月4日 vsウィルフレド・バスケスJr.

ドネアはバンタム級からS.バンタム級に上げる様だが、122ポンドで楽しみなのは西岡利晃戦位なものだろう。しかしながら同じトップランクが契約しているウィルフレド・バスケスJr.戦が決まり、更にアルセ戦等が取沙汰されている。アルセ戦は、メイウェザーvsガッティの再現になるだろうから興味は湧かない。より大きな試合を求めて階級を上げていくのは自然な流れだ。王者クラスに連戦連勝している充実期にあるだけに目が離せない。

No.6 セルヒオ・マルティネス(48勝27KO2敗2分)36歳
現在のタイトル: リング誌ミドル級(2010年~現在、2度防衛中)
タイトル歴:
WBC世界S.ウェルター級(2009年~2010年)、WBCミドル級(2010年~2011年)、WBO世界ミドル級(2010年)
タイトル戦績: 5勝4KO1分
最近5試合の相手:
ダレン・バーカー(11RKO)、セルゲイ・ジンジルク(8RTKO)、ポール・ウィリアムス(2RKO)、ケリー・パブリック(12RUD)、ポール・ウィリアムス(12R判定負け)
次戦: 未定

マルティネスはここ数年で最もエキサイティングなミドル級王者だ。バーカー以前の対戦相手5人は全員が王者級であった。シントロン戦は明らかなTKO勝ちだっただろう。ウィリアムス初戦は激闘になったが、再戦では遥かに少ないお金での対戦を受け入れ、見事なKOで切って落とした。そして今、いつの間にかミドル級は多くの若いチャレンジャー達が出現している。2012年のマルティネスからも目が離せない。

No.7 バーナード・ホプキンス(52勝32KO5敗2分)46歳
現在のタイトル: リング誌、WBC世界L.ヘビー級(2011年~、1度防衛中)
タイトル歴:
IBFミドル級、WBCミドル級、WBAミドル級、リング誌ミドル級、WBOミドル級
タイトル戦績: 23勝13KO3敗2分2NC
最近5試合の相手:
チャド・ドーソン(2RNC)、ジャン・パスカル(12RUD、12Rドロー)、ロイ・ジョーンズJr(12RUD)、エンリケ・オーネラス(12RUD)、ケリー・パブリック(12RUD)
次戦: 未定

10月のドーソン戦は予想通り、カリフォルニア州アスレチックコミッションの裁定は覆りノーコンテストになった。そしてL.ヘビー級王者のまま年を越すことになったのだ。WBCは再戦を指示している様だが、需要はあるのか。ジャン・パスカルを圧倒した一戦はホプキンスのファンを熱狂させた。50歳に近付いているが、ホプキンスはリングのマスターでい続けている。ここ5年間での対戦相手も素晴らしい相手ばかりだ。

No.8 アンセルモ・モレノ(32勝11KO1敗1分)26歳
現在のタイトル: WBA世界S.バンタム級スーパー王者(2008年~、9度防衛中)
タイトル戦績: 10勝2KO無敗
最近5試合の相手: 
ビック・ダルチニアン(12RUD)、ロレンソ・パーラ(8RTKO)、ネオマール・セルメニョ(12RSD、12RSD)、フレデリック・パトラック(11RTKO)、ホルヘ・オテロ(6RTKO)

モレノは危険なダルチニアンを完封したことでランクインしてきた。ダルチニアンは2007年のドネア戦以来の完敗を喫し、モレノは素晴らしい技術をたくさん見せてくれた。ジャブ、ボディ打ち、フットワーク、そして接近戦でのパンチをかわす技術は本当に素晴らしいものだった。更に強烈なパンチを当ててダルチニアンを効かせても見せた。これはマレスもアグベコも出来なかったことである。次代のパーネル・ウィテカーにはなれないかも知れないが、最も近い存在であることも確かだろう。モレノはどれだけ優れているのか。敵地へ乗り込み簡単に勝利を手にする。酷い地元判定が存在する現代だが、モレノは明確な差をつける為、関係ないのだ。元王者のモンシプール、シドレンコ、そしてセルメニョを敵地で下している事実は見逃せない。モレノは何処まで行けるのだろう。才能は証明された。

No.9 ポンサクレック・ウォンジョンカム(83勝45KO3敗1分)34歳
現在のタイトル: リング誌、WBC世界フライ級(2010年~現在、3度防衛中)
タイトル歴:
WBC世界フライ級
タイトル戦績: 24勝9KO1敗1分
最近5試合の相手:
エドガール・ソーサ(12RUD)、パカシッと・ツインジム(1RTKO)、粉川拓也(12RUD)、モハメド・ナーファワイド(5RTKO)、エゴ・ヨハン(3RKO)
次戦: 2011年12月23日 vs向井寛史

10月のソーサ戦で、ポンサクレックは素早い右のリード、ピンポイントのカウンター、そして打ち合いをも制し、圧勝した。ソーサは長年軽量級のトップ戦線に君臨した強豪であり、ポンサクレックにとって厳しい相手になると思われていたのにだ。タイトルを失った2007年以降、亀田興毅、そしてフリオ・セサール・ミランダといった強豪に勝利し存在感を見せている。ポンサクレックのキャリアは、ブラッドリーら名だたる強豪をPFPランキングトップ10から押し出すものであると考えている。タイの英雄には是非ともビッグマッチをして欲しい。ブライアン・ビロリアとの統一戦はどうだろうか。セグラを破ったビロリアとの対決は素晴らしいものになると思うのだが。

No.10 ウラジミール・クリチコ(56勝49KO3敗)35歳
現在のタイトル:
IBF世界ヘビー級(2006年~、10度防衛中)、WBO世界ヘビー級(2008年~、6度防衛中)、WBA世界ヘビー級スーパー(2011年~)、リング誌(2009年~、3度防衛中)
タイトル戦績: 17勝14KO2敗
最近5試合の相手:
デビッド・ヘイ(12RUD)、サムエル・ピーター(10RKO)、エディ・チェンバース(12RKO)、ルスラン・チャガエフ(9RTD)、ハシム・ラクマン(7RTKO)
次戦: 2012年3月3日 vsジャン・マルク・モルメック

ボクシング界で最も支配されている階級のトップである。怪我で延期になったモルメック戦が次戦となっている。長年のライバル、デビッド・ヘイも一蹴。ヘビー級史上でも屈指のジャブ、そして強烈な右は健在だ。全てのボクサーが同じサイズであれば、ウラジミールに勝てるボクサーは10人以上はいるかも知れない。しかし彼程、階級を支配し続けているボクサーはいないのも又事実である。

■ すぐにでもトップ10に入れるであろう5人
ジョバンニ・セグラ、ミゲール・コット、ルシアン・ビュテ、カール・フロッチ、ティモシー・ブラッドリー

■ その他5人
ユリオルキス・ガンボア、アブネール・マレス、チャド・ドーソン、ジェナディ・ゴロフキン、グルゼゴルズ・プロスカ

いつもの様に同意も反論も自由だ。これは、独断の想像から成るエンターテイメント目的のリストである。

以上

…モンティエル戦前までは…長谷川穂積選手がランクインしておりましたよねぇ…。
あれは嬉しかったですなぁ…。

チャオ~♪♪