タイムリーな本を見つけた。

「消えたカラヴァッジョ」ジョナサン・ハー 岩波書房

東京でも間もなく開催される「カラヴァッジョ展」
カラヴァッジョ好きなら絶対に外すことはできない展覧会。
もちろん私も行く予定。
ミラノでみた作品が日本に来るそうだ。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの「真作」と称される作品は60~80点足らずと言われている。
真作と言われていてもサインを入れない時代の画家だったので、現代の鑑定者たちが「これは本物!」と言っているだけで、本当に本当に本物かどうかは誰にもわからない。

そんなカラヴァッジョの作品が発見された時の話。ノンフクション。
イタリアの若い研究者(学生)が粘って粘って真実に迫る。
まどろっこしくてイライラしたり、驚いたり、同情したり、あきれたり、とページをめくるたびに読み手は感情のジェットコースター。
真実は小説より奇なり、のノンフィクション。

★★★★★

消えたカラヴァッジョ/ジョナサン・ハー

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