根拠を説明することはできないけど、「これは面白そうだ!」ってこと、ありますよね。
新しくできたばかりの商業施設。まだメディアでほとんど紹介されてないから、情報が足りない。クチコミも伝わってこない。
直感的に「面白そうだ!」と思っても、文字・言葉を扱うプロのボクらでも、言語化して理由を説明するのは難しい。
予算が潤沢にあるメディアなら、下見に行って確かめてくれば済む話。でも、丸1日という時間と往復の飛行機代をかけて、スタッフ1人を下見に行かせるのは、小さいメディアにとっては難しいんです。
要するに、「説明できないけどきっと記事になる、だから取材に行くぞ!」というのは、「賭け」みたいなところがあるんです。
そんなとき、「ルール通り企画書を作って説明せよ」というプロセスが必要だとしたら、きっと頓挫しますよね。情報がないんだから、「こんなところが面白い」なんて、わからないんだから。
「何だかわからないけど、お前がそう思うなら、やってみりゃいいじゃん!」と押すってことが、意思決定者には必要なことがあるとおもいます。まお、これくらいの仕事がコケたって、会社が傾くわけじゃないんだし。
逆にいえば、雇われてる立場は、こういうときに、「お前の勘を信じよう」と言ってもらえるような実績を積み上げておくことが必要。その蓄積がないと、「私の直感です!」なんて言っても相手にしてもらえないわけです。