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アミューズメント業界をフィールドとするビジネス誌の編集者です

先日、母上から、「あんたの子どもを被保険者にした<一時払い終身保険>、どう?」という話がありました。保険屋さんからの提案だそうです。

こちらは保険に疎いものですから、一瞬、「小さな子どもなんて、もっとも保険が不要なのに、何それ?」と思ったのです。
死亡リスクは少ないし、そもそも子どもが死んで保険金をもらっても仕方ないわけです。

しかし、いくら保険に詳しくないといっても、数秒考えを巡らせれば、それが「子どもの死亡」に備えるということではなく、払った分より多くの解約返戻金を受け取ることを期待したものだというくらいは想像がつきました。

電話口での簡単な説明によると、4年経過で返還率は100%。つまり、そこで解約すると元本は戻ってくる。そして10年経過時点で返還率は104.1%。そのまま持ち続けて30年経過時に解約すると、返還率は115.2%。

100万円を一時払いして、10年後に解約すると104万1300円。10年で4.1%増える...。多いのか、少ないのか、ピンときません。

そこで、銀行の定期預金と比較してみました。
三菱UFJ銀行の「スーパー定期」(半年複利)は300万円未満だと10年・年0.100%。なんじゃこりゃ?と思うくらい薄利ですねー。知らなかったんで、驚きました。まあ、メガバンクはだいたいこんなもんらしいです。それにしても、ボクが子供の頃には定期預金の金利は8%とかあったそうですから、時代は変わったんですね~。
ネット銀行の金利は高いようで、ジャパンネット銀行の「ネット定期」(半年複利)は100万円以上だと、10年・0.302%。ただし、「10年」を扱ってるネット銀行は多くない。

例えば100万円を預けると、10年間でどのくらいの差になるのか。
▼年利0.100%の場合 10年目 1,010,048円
▼年利0.302%の場合 10年目 1,030,637円 

さっきの、一時払い終身保険の年利を計算してみると、0.337%となります。

まあ、ネット銀行の10年定期より、ほんのちょっといいみたいですね。10年で1万円の差。たった、それだけ。

う~ん。これを「どっちが得か?」なんて考えたり調べたりしている時間じたいがもったいない!(いや、いや。考えたり調べたりを習慣にすることじたいは、別の場面で役に立つでしょう)

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