先日、北海道で震度7を観測する地震があり、我が家でも3〜4くらいの揺れを感じました。
地震の被害自体は我が家ではまったくなかったのですが、その後発電所の機器の故障による停電でほかの発電所にも波及。
そしてついに北海道内全域が大停電となりました。
地震自体の被害も山崩れや家屋倒壊などで死者も出て、北海道内でも大きな被害を受けることとなりました。
7年前の東日本大震災の時にも、その時は防災意識は高まるもんなのですが、やはり人間喉元過ぎればってやつで、直接大きな被害に遭ってなければすぐに忘れてしまうのもまた事実。
というわけで、今回体験したことを踏まえ防災に役立つものを常備することになった我が家の防災道具をご紹介。
まず、地震が起きた時。
当然倒れてくるもの、崩れてくるものから身を守るために何かに身を隠します。
揺れが収まってきてからまず必要な作業。
それは、今いる場所が安全なのか危険なのかを判断すること。
家であれば、倒壊の可能性はあるかどうか。
天井が崩れる心配はないか。
ちょっとでも心配ならばまずはその場所から安全な場所に避難します。
大丈夫そうならまずはその場所で様子を伺いましょう。
当然強い揺れの後は外にも危険がいっぱいです。
塀が壊れて崩れたり、電線。特に高圧電線が切れてたりするかもしれません。
たまに、この3本の線がもう1セット、もしくは2セットある場合もあります。
まあとにかく家の中から外を見て、電線が切れてるような状態にあるならば近づかない方がよろしいかと。
人間が耐えられる電圧は36Vだと言われていますが、この真ん中あたりの線でも100V。
この一番上の線は6,600V。
ないし、もっと大きな電圧がかかってる電線がある場合もあります。
当然電気のきている線を触ると、ほぼ死にます。
死なずとも、後でかなり苦しむケガをします。
詳しい話は調べてください。
電気って怖いんです←本職電気屋
さて、電気で思い出しましたが、地震の後に家を空ける場合は、必ず家のブレーカーを切りましょう。
コレはなぜかというと、地震によって停電した場合、家の中の電線が揺れで切れたり、切れかかってる所に電気が復旧すると電線がショートして、それが原因で火災が起こる場合があります。
ブレーカーのある場所は、新しめの家だと割と風呂の脱衣場に多く、古めの家だと玄関の近くや家と繋がってる車庫とかにあることが多いですので、その中の一番大きなブレーカーや大体一番左のブレーカーを切っておけば問題ないと思います。
さて、電気が使えない状態が続くと色んなものが使えなくなります。
まずは当たり前ですが、灯りやコンセントは使えません。
電気温水器を使ってる家ならお湯も出ません。
更に、マンションなどの集合住宅だと、水を汲み上げるためにポンプを設置してますので、それが電気式で動かなければ、水すらも出てきません。
一戸建ての人でも必要なのですが、集合住宅の人は特に水は必ず容器に入れて保存しておくべきです。
半月に1度くらいは取り替えないと汚れたりカビが生えてくるので、飲み水にはできませんが、トイレや少し身体を拭くくらいのことはできるはずです。
もちろんそれ以外にも飲み水は必ず最低4日分は常備した方がいいと思います。
そして次にカセットコンロやアウトドア用の小さいコンロ。
停電するほどの大きな災害の場合、復旧までに時間がかかる可能性があるので、料理に使うにしても、お湯を作るにしても、暖をとるにしても一つくらいはあった方がいいです。
もちろん、使う時はなるべく外で、部屋の中で長時間使うことは避けましょう。
後は食べ物。
停電すると、冷蔵庫が使えなくなります。
寒い時期ならまだしも暖かい時期だと、食品が傷むのも早いです。
コンロがあれば、何日かは火を通して食べることはできますが、怪しい物は避けましょう。
不要不急で薬が手に入る可能性も少なくなりますので。
とりあえず、火と水があればレトルトの物やカップラーメンなどは食べられます。
よって食料も最低家族4日分はあるといいと思います。
そしてこの食料に関して、乾パンや本当の非常食も必要だと思いますが、この手の食べ物は正直2日も食べればストレスを感じてくることもあります。
大人ならば我慢して食べることもできるでしょうが、子供がいる家庭ならばやはりレトルトの物や暖かい物を電気なしで食べられるような環境を作っておくことも大事だと思います。
被災した場合はお互い様と言えど、極度のストレスがかかるものです。
そのストレスを和らげる意味も込めて、非常食以外にも食料を備蓄する必要があると思います。
とりあえずここまでは最低限生きるための常備した方がいい物です。
そしてここからは意外となくて困ったシリーズです。
まず携帯。
今の携帯は電話やメッセージ機能だけでなく、情報端末として使用するため、災害時は特に使用頻度は高くなり、充電がなくなりがちです。
当然充電はコンセントに電気が来てなければできないわけですから、停電時には充電できません。
となると、やはりモバイルバッテリーが必要になります。
モバイルバッテリーは持ってるよ!っていう人も多いかと思いますが、大事なのはそこじゃありません。
意外と困ったこと。
それは、「電池」でした。
どこにいっても電池がない。
そして、懐中電灯に使う電池って割と単1、単2電池が多いんです。
今回ウチの店でも単1、単2がすぐになくなり、問屋から補充してもすぐなくなりました。
欲しい!と思った時にはなくなるのです。
よって、必要なものの代表格は「電池」でした。
灯りをつけるにしても、充電するにしても、電池がなければ何にもできなくなるのが困ったことでした。
そして携帯つながりでもう一つ。
特に田舎になるとそうなんですが、携帯会社の基地局は、停電すると非常用バッテリーが作動するのですが、非常用バッテリーがなくなると電波を出す機能そのものが止まります。
つまり、携帯が使えなくなります。
キャリアによって違うかもしれませんが、僕の住んでる地域は大体1日経たないうちに使えなくなってしまいました。
コレについては正直どうしようもないので、あえて言うともし事前に決められる事柄があるのならば、事前に家族で相談しておくことが大事です。
もし家がダメになったらどこに避難するか。
そういった行き先の決め事は先にしておいた方が良さそうです。
携帯がいつでも使えると思ったら大間違いなのです。
後!コレも大事なことですが、車を持ってる人はとにかくこまめにガソリンは入れておくことが大事です。
今の車は充電もできれば、ワンセグでテレビも見られる。
そして暖も取れる。
いわば最低限の文明的な生活をすることが可能なのです。
停電すると、本当に何もできません。
外も暗い、店もやってない。
灯りは消防の発電機の灯りくらい。
小さい子供がいるような家がだと、グズる子供をあやすのにも大変です。
そんな時にちょっとでも車でテレビなんかを見せてあげるだけでも違います。
結局子供も不安になるんですよね。
そして最後に灯り。
意外と灯りって大事でしてね、懐中電灯とか、簡単なランタンとか持ってる人は多いと思うんですが、その程度の灯りだとどうしても暗い。
暗いとまた気分も沈みがち。
かといって、ロウソクだと暑くなるし危ないし。
そうなるとこういうものが便利になります。
このタイプ以外にもメーカーによってたくさん出してるんですが、何しろ電池やバッテリー式で他に使えるような物がないので買いにくいと思うんですが、10畳くらいの居間ならこれ一つでもかなり明るくなります。
僕は職業柄持ってたので、予備バッテリー2つで2日は持ちました。
電池も予備を含めると2万くらいするので出費としては痛いかもしれませんが、意外とコレが役に立ちます。
職人さんが使うような道具は、元々電気のないところでも使えるような仕様なのでこういうのがあるといいかもしれません。
ちなみに、このランタンの電池。
これとも共有できます。
ということは、灯りも使え、ラジオも聴け、充電も聴けるという、生きるためのセットの他に不安な夜を過ごさないための精神的なストレスを和らげるセットとしても使えるのです!
電気がないと、情報もなく、音も無く、ただ暗い中でジッと耐え忍ぶ生活になってしまうのですが、この辺を揃えておけば少しでも気持ちを和らげられると思います。
当然、普段でも便利なものなので使えるとは思いますよ!
まとめ
長く書いてきましたが、必要なものをまとめてみました。
・水(飲み水用、生活用)
・食料(非常食だけでなく、お湯でできるレトルトやラーメンなど)
・携帯用モバイルバッテリー
・電池(特に単1は供給量が少ないので予備は必須。特に水槽で魚を飼ってる人は単1で動くエアポンプがあります。)
・ガスコンロやアウトドア用コンロ
・車があればガソリンはなるべくこまめに入れておく
・職人さんが使うようなLED投光器やランタン
・↑と同じ電池の使えるラジオ
・ヘッドライト(200ルーメン以上、単3で使えるもの。単4だとすぐ弱くなります)
・ライター
・救急セット(包帯、絆創膏、マキロン、風邪薬、胃腸薬。この辺は絶対必須)
・軍手
とまあザックリと書いてみました。
赤い文字は必ず優先的に用意しておいた方がいいものです。
本当に生命の維持に必要になってくるものばかりです。
それ以外はなくてもいいけど、あると不便はしない物です。
本当は全部赤文字にしたいくらいなのですがね。
最後に
災害が起こると直接的な被災地でなくても起こることがあります。
それが住民の不安からくる購買行動。
とにかく需要と供給のバランスが必ずといっていいほど崩れます。
欲しい物は必ずなくなります。
どこの店にもなくなります。
SNSなどで、どこどこの店には何がありましたよ!と親切心で教えてくれる人もいますが、その情報が出た時点でもうすでになくなっていると思ってもおかしくありません。
それでも、先に用意しておけば、なんてことなく手に入るものばかりなのです。
欲しくなってもない!っていう状況を作らないために、常日頃から用意をするクセを作っていないとダメなんですよね。
今回の地震では、電池がまったく手に入らない状態でした。
当然普段ならなんてことなく手に入るものです。
普段から防災意識を高めることで、不測の事態に備えればいざという時に慌てなくてすみます!
長くなりましたが、コレにて終了!
おまけ
停電時の我が家の前