11月15日 「今日のChu-tarou」 日常を忘れるための茶道 | 今日は何の日:連想ゲーム?底抜け脱線ゲーム?

今日は何の日:連想ゲーム?底抜け脱線ゲーム?

「今日の誕生日」ブログは終焉。
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連想・妄想・混線・脱線は当たり前田のクラッカー♪

11月15日  (2013年)

 

ずーっとお茶の話題を記事にしてませんでした。

コロナの影響で稽古が休止していたわけではありません。

何かと忙しい、忙しいと連呼していた手前、稽古に行ってる余裕があるんかい!と思われるのもなあ・・。

 

厳しい現実と目先の欲求が交錯して、

心身ともに疲労の中でささやかな希望を見出す毎日。

 

そんなChu-tarouに必要なのは日常からの隔離。

ネットに繋いでも、テレビを観ても、読書をしても、

音楽を聴いても、ランニングしても、目の前に日常があります。

 

ところが、茶道のお点前をしていると自分が日常から切り離されている感覚になります。

コロナもトランプも菅も鬼滅もオリンピックも今夜の晩酌も・・・、

一切頭に浮かんでこない非日常の中で茶が点てられるわけです。

そこが魅力なのです。

 

昨日も稽古に行ってきました。

最近よく行っていた小箱を用いて「和敬点前」を教えていただきました。

また、11月に入り炉の手前になります。基本的なお運びの濃茶点前で復習いたしました。

 

 

お軸

『楓葉経霜紅(ふうようはしもをへてくれないなり)』

 

 

直訳すると「霜を経て楓の葉はよりいっそう鮮やかに紅葉する」という意味です。

 

そこで禅語らしい解釈にすれば、

「人はその人生において様々な苦労を経験することで、人として成長することが出来る」

 

全くその通りですよね。人格の優れている知人を見ているとそう思います。そういう人ほど自ら苦労話をすることはありません。

苦労話を自慢げにひけらかす人は人格が未熟なのかな、あるいはその苦労がたいした苦労ではないのかな、と思ってしまいます。

 

 

茶花

 

菊が3種ありますが、色合いのバランスが良いですね。さすが先生です。

後ろの黄味がっかた「トサミズキ」の葉が秋らしい。

中ほどにある緑と紫の蕾のような形の奇妙な物体。

 

 

何かわかりますか?

 

この中にはユリの種が入っていてサヤみたいのもの。

元は美しい花弁が広がっていたところ。時間が経つと干からびて自然に割れて中の種がはじけ飛ぶそうです。

あまり見る機会が無かったので驚きました。

ユリは咲いている時は香りが強く茶花にはふさわしくないという考えもあるそうです。しかし、このサヤの状態はとても風情があって良いですね。

 

日常を一時だけでも忘れさせてくれる茶道の存在はありがたいものです。

引き続き精進しようと思います。

 

 

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