前回の書き込みで、ご存知だとは思いますが、ハリ子お嬢様は、痛恨の乳腺腫瘍が見つかり、2週間の投薬となりました。
実はこの2週間のあいだに、かなり進行してしまい、腫瘍も肥大化、そして、後ろ足に麻痺の兆候。
あいにく、飼い主も仕事が忙しく、病院にも連れて行けない。
そこで、病院に電話して、先生とお話し。
前回細胞診で見つけた異常細胞はほぼ悪性のものとのこと。そして、乳腺は転移もしやすい場所だという事、摘出してからの再発の可能性は決して低くはないと言う事。
後ろ足の麻痺の兆候はあまり良く無いと言う事。
電話を終えた後、泣きました。
あくまても、処置をするか否かは飼い主さん次第だと言われた。
3日ほど、眠れず悩みました。
そして、決断しました。
100パーセントじゃないなら、手術は止めよう。この子に何度も苦痛を与えることは、出来ない。
ましてや、体力的にも、多分もたない。
ここから先は穏やかに、この子と最後まで一緒に居よう、と。
おそらく、賛否両論あるかと思います。
飼い主のエゴだと言われる方もいらっしゃるとおもいます。
でも、決めたんです。
新年を迎え、後ろ足は完全に麻痺、お腹も腹水のせいか、かなり膨れたかんじに、そして、左目の下が腫れ、目ヤニが出始めて、見るからに痛痛しく、食もかなり細くなってしまいました。
もう、自力では食事と、排泄が厳しい状況でした。頭と勘のいいお嬢様は、仕事から帰って抱っこすると、食事と排泄をなんとかしてくれて、その度に奇跡を祈りました。しかし、お腹のソレは日に日に大きくなっていくみたいでした。
そして正月も過ぎたある日、帰ると、お嬢様の呼吸がおかしくて、もうダメかなと、抱っこ、覚悟を決めて、暫く見守っていると、何事もなかったように、いつものお嬢様に、飼い主大泣きでした。
それから、1週間ほどで、その日はやって来ました。
お嬢様の状態はいつもと変わりが無かったのに、朝から無性に気掛かりで仕方なく、その日は、昼食も自宅へ、そして夕方帰宅して、排泄と食事、そして日課のおいたんのお布団の中へ、いつもだと、真夜中の決まった時間まで起きてこないお嬢様が、その日に限ってすぐに、出て来る。
仕方が無いので抱っこ、暫くして、異変に気付く、お嬢様、手足が冷たく、全身に力が入らない。
慌てて暖かくして抱っこ。
お嬢様も最後の時がわかっていたのかな?
今度ばかりは本当にダメかも知れない。
全てを投げ出し、お嬢様にずっと付きっきりになる事を決める。
何も言わず、ただただ飼い主をじっと見つめるお嬢様と心で会話。
そして、最後の時が、五分程、あえぐような呼吸して、最後に大きくあえいで、息を引き取りました。
平成28年1月19日午前1時25分永眠。
すぐに、逆立つ針を撫でて寝かせ、開いたままの瞼を閉じてあげ、身体を綺麗に拭いてあげ、大好きだった寝袋に寝かせてあけました。
そして、住み慣れたケージの中を掃除して、静かに寝かせてあげて、お水とご飯をおあてあげました。
氷をかき集め、袋に詰めてケージの温度が上がらないようにして、一息。
飼い主の涙腺がここで一気に崩壊。声をあげて泣きました。
人間でいる事を諦めようと考えていた荒んだ心の時に出会った子でした。
そしてこの子に出会って、生きる事の大事さ命の大切さ、全てが変わりました。
私の心を限りなく浄化してくれました。
きっと飼い主のために寿命を浪費してくれたんだと思います。
そして、ツイッターの仲間達にも沢山の勇気と、温もりを頂き、いくら感謝しても、感謝しきれないほどです。
亡くなったあとの写真を撮る事も賛否両論ありますが、私はあえて、この子の最後も
残しました。
見たく無い方はここで閉じていただいてもかまいません。
翌日、市の斎場に持ち込む前のお嬢様。
ありがとう。ハリ子お嬢様。