なぜだか分からないけれど、どうにも惹かれてしまう国は誰にもあるものだろうか。
私のどうにも惹かれる国は、
 
フィンランド。
 
理由はまだよく分かっていない。
 
そして、いつか理由を見つけられるだろうと楽観的なのだけど、その兆しが少しでも感じられると、文字通り「胸が踊る」「ザワザワする」感覚で、まだ出会えていないというのにもう既に幸福なのだ。
 
これまでも、フィンランド人デザイナー Susanne Hammari のブランド 『THINK TODAY』にドイツで運命的出会いをした時もそうだった。
 
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(画像: THINK TODAY Facebookページより)
 
 
エコロジーで洗練された無駄のないデザインに心踊り、日本へ是非輸入したい!と熱くプロポーズしたのだった。
 
THINK TODAYの雑貨は日本で全く認知がないので、各地で出展させていただき、お客様にお話するたび、自分なりの「お気に入りポイント」を話している。使い勝手やお客様の感想もあれば、定番となったフレーズもある。
 
例えば、「これは建築端材で捨てられてしまうクッションフロアでできてるバッグなんですよ!こんな床があるってことがビックリでしょう!さすがフィンランドですよね〜。」
「彼女はインテリアデザイナーだったんですが、建築現場で捨てられる美しい素材がかわいそうで、もったいなくて、端材を活かそうとデザインするようになったんです。だから全てフィンランド製の素材にこだわってるんです。」
 
 
この素敵な商品を作った人たちとSusanneの想いを届けたい。
 
そんな気持ちに毎回なるのです。
 
私はきっと、人々がものづくりに込める想いが好きなのだ。
 
 
 
 
 
名古屋で開催中の、フィンランド・デザイン展。お友達と行く計画を立てていて、フィンランド展のサイトで素敵なブログに釘付けになった。
 
 
ムーミン研究家 森下圭子さんのブログ。
 
 
ムーミンを生み出したトーベのことをこう書かれている。
 
 
誰からも依頼されていないけれど、いてもたってもいられなくてと描いた絵が、のちにフィンランドじゅうの子供部屋に貼られるようなポスターになった。80を過ぎてなお、真夜中に閃いて、50年前と同じように妻を起こし、自分のアイデアを語っては夫婦で夜を明かす。国内外のファッション界のあちこちで影響を受けたと言われている存在でありながら、今もなお、時々自分が店に立つし新作も発表し続ける。名声とか地位とか、そんなものがあってもなくても私は私とのびのびと生きている、そんな印象がある。そんな姿は魅力的だし、また幸せそうなのだ。」
 
 
 
彼女もまた、物語に魅せられた作家。
フィンランドの魅力を彼女の語るストーリーで楽しむ。
 
また1つ楽しみができた。
 
 
ちなみに、明日13日は愛知県美術館で森下さんの記念講演会があるようです。
 
私は行けないけれど、チャンスがある方は是非感動しにお出かけください。
 
 
THINK TODAY