9月23日 日曜日

今日の天気:晴れときどきくもり⛅

こんばんは
晴れの三連休のど真ん中
流れる風が心地よい信州です

さて、昨日は大学時代の友人たちと
日帰り旅に出掛けてきました

向かったのは、福島県の浜通り地方

そうです
東日本大震災による原発事故で
今もなお、深刻な影響を受け続けながらも
復興に向かって力強く歩み始めた
この地域の「今」を見つめたくて

福島県の浜通りを国道6号線に沿って
北上していく今回のシリーズ

1回目の今日は、福島県のすぐ手前にある
茨城県北茨城市にあります五浦海岸を
お送りしたいと思います
北茨城市は茨城県の最北端で、
その北茨城市の中でもさらに北端に位置し、
福島県に隣接する場所が五浦海岸です

明治時代、衰退を続けていた日本画に
光を当てその再興に情熱を注ぎ続けた
岡倉天心が、自身の拠点の1つとして
こよなく愛した地がここ、五浦海岸
風光明媚な入り江が一帯に広がっています
天心はこの地に多くの文化人を呼び
日本画の素晴らしさを訴え続けた一方
別邸完成とほぼ同時期に日本美術院を創設

その活動は日本から世界へと
徐々に広がっていったのです

さらに、日本美術院は後に五浦に移転します
こちらが復元された当時の別邸です

横山大観や下村観山、菱田春草など
今では日本を代表する画家たちが
この場所で海を見ながら
自身の筆を極め続けていたんですね
この場所には、六角堂という小さな庵があり
天心はここで釣りをしたり
月を眺めていたそうです

この上の写真の真ん中に小さく見えるのが
その六角堂です

しかし、六角堂は
あの2011年3月11日
東日本大震災の大津波によって
流失してしまいました
現存するものは震災後、再建されたものです

あの日、北茨城市を10mを超える津波が襲い
北茨城市では多くの方が、
未曾有の大津波の犠牲になられました
こちらが、大津波の最高到達点
先ほどの天心の別邸にまで
大津波は届いてしまっていました
穏やかな海が牙を剥いたあの日
北茨城市では、今でも復興に向けて
様々な場所で工事が行われています
震災を忘れないために
そして、震災から立ち上がった街を
伝え続けていくために

北茨城市でも、鎮魂の祈りが
石碑に刻まれていましたね
北茨城市、五浦海岸から始まった
今回のシリーズ

みなさまはあの日、あの時
どこで、何をされていましたか?

今回の旅のテーマは
「東日本大震災」

東日本大震災から立ち上がり
今もなお復興し続ける街の現在と
浜通りに震災前から続く美しい風景を
シリーズでお送りしたいと思います
この場所から、北へ、北へ

今日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございましたm(._.)m