巫女 | 兎の寝言

巫女




通学中の電車の中で私は運良く席に座り、いつものように目的駅までうとうとしていたんですよ。
ここまでは日頃かわらぬ日常なんですが、唐突に事件は起こった。

ん?今、「巫女」という単語が聞こえたような・・・。

いや、待て。おれならありえるが、この満員電車の中、整然とヲタ用語を口にするやつはいったいどんなやつなんだ・・・。

見てみたい・・・。

ということで、私は声のする方へ目をやりました。そこに・・・

天使だ・・・。

今は珍しくなった黒髪ロン毛のそれはそれは美しい顔立ちの女子高生がおられました。
しかもおれ好みの貧乳ときた・・・GJ!!そこで少し話を聞いてみるとどうやら年末年始の巫女のバイトのことでした。
来年まで気付けば一ヶ月もありません。そういう時期なのでしょう。
バイトの巫女は外道だと思っていた私ですが、この時は例外を認めました。
私は再び目をつぶり、神聖なる神社の隠れた秘宝。
白と赤の単調なカラーリングながらもどことなく神秘的なその姿はまさに聖域。
おまけに黒髪長髪ときた。
まさに理想郷。
もう誰もおれの妄想を止めることは出来ないだろう。ふはははは。





しまった。のりすごした・・・