楽天モバイルのユーザになってから一年以上が経過。一年の無料期間を経てそのまま継続しています。

スマホで動画をそんなに見るわけでもなく、ゲームもやらないので特に問題はなかった。

が、ここにきて、楽天の電話アプリ、楽天Linkがとんでもないぽんこつだということに気づいた。

音声の品質が悪いというのはまだ我慢できる範疇だが、これはいただけないというのは、楽天Linkは非通知拒否が出来ないということ。

もともとついていた電話アプリで非通知拒否設定をしても楽天Linkでは事実上無効にされてしまうのです。

様々な理由(タチの悪いイタ電とか)で非通知の電話には出たくないって人多いと思いますけど。

楽天にはこの件に関して要望を送りましたが、未だに対応する気はないようです。

こんなぽんこつな電話アプリ他にありますか?

本当に役に立たないアプリですね。

開発した人は使う人のことを少しでも考えたことがあるのでしょうか?

それともタダなんだから、不都合は我慢しろってか?

だとしたら、ブランドイメージだだ下がりになりますよ。

てなわけで、楽天モバイル自体にこれと言って不満はないが、楽天Linkだけは不満おおあり。

これ電話アプリとしいは致命的な欠点だと思いますけど。

 

楽天モバイルは現在、一年利用料が無料だ。

(スマホ本体代は別)

楽天モバイルのプランは現在ただ一つしかない。

Rakuten UN-LIMIT。月額2,980円(税別)。データ通信無制限。

(※但し、無制限になるのは楽天回線エリア内でのみ。他はパートナー回線と呼ばれる5GB/月だ)

随分と大盤振る舞いであると思うし、コストが出て行くだけのつらいスタートでしかないと思うが、向こうも商売なのだからそれは覚悟のうえであろう。

では、こうまでして一年無料にするメリットは?

あれやこれや言っている声はあるが、これが一番近しい理由ではないかと思う。

なぜ楽天の携帯は「1年間無料」を打ち出すのか

https://article.auone.jp/detail/1/3/6/7_6_r_20200311_1583873164038737

 

キーワードは、「保有効果」と「現状維持バイアス」。

現状はドコモが強いが、それは別にドコモが他のキャリアより抜きんでたサービスを打ち出しているわけではない。

それは最初の携帯がたまたまドコモだったというのが大きいと思う。

多くの人は、サービスや料金等に余程不満がない限りキャリアを変えようとは思わない。

キャリアを変えたことがある方ならわかると思うが、キャリアを変えるのは昔ほど煩雑ではなくなったとはいえ、色々と面倒な作業が伴うことには変わりない。私など何だかんだで一日がかりだった。特に厄介なのが、前の携帯に残っているデータだ。近頃は個人情報保護の観点から、キャリア側がデータ移行をやってくれなくなった。

家族割を使っている人なら尚更簡単に乗り換えられない。自分一人の問題では済まないからだ。

MNOからMVNOに乗り換えるの人の理由の大半がMNOのキャリアの料金が高いという理由だろうと思う。

確かに日本の携帯料金は高すぎると思う。

 

一部ユーザに不評な電話アプリ、楽天リンクであるが、私は特に問題なく使えている。

音声も普通に聞こえてるし、ちゃんと電話としての機能は果たしていると思う。

もともと音声の質にはあまりこだわりはない。聞こえればいい。

 

 

 

 

楽天モバイルで何を使ってるか?

AQUOS sense3 plusを使用している。

私は元々、ガラケーだったので、スマホは持っていなかった。だから新しく買う必要があったわけだが。

AQUOS sense3 plusを選んだ理由。

単に画面が大きかったから。

楽天ポイントが使えたので、少しは安く買えた。

問題になっているMiniは初めから選定の対象にしていなかった。

単にちっさいから。

楽天モバイルを使ってかれこれ一週間くらいだろう。

以前にも書いたように楽天回線のサポート地域ではないので、5GB/月だ。

が、Wi-Fiを使えるところはWi-Fiに接続。ネトゲもやらないのでそんなにギガは使わない。

月10GB契約しているタブレットもあるので、スタサプやHuluとかはそっちを使っている。

だから特に問題はない。

やはり、住んでいる地域、活動している地域が早く楽天回線になって欲しいと思う。

1年の無料期間が終了しても、楽天回線のサポート対象にならないのなら、乗り換えを考えることになるかもしれない。

それと、機種のラインナップが乏しいので対応機種が増えて欲しい。

楽天モバイルに乗り換えてから気づいたことだが、楽天はドモコやau、ソフトバンクと違って独自ドメインのメールが使えない。

楽天メールというものがあるとの記載はあるのだが、アンリミットではサポートしていない。

楽天メールは楽天モバイルがMVNOだった頃、加入したユーザ対象だ。

紛らわしい書き方をしているので、どうして設定がうまくいかないのかとムダな時間を使った。

ググってようやくアンリミットではサポートしていないという事実を知った。

楽天モバイルのサイトではFAQにのみ記載があった。

使った時間を返せと思う。

どうしても独自ドメインのメールアドレスが必要という人は、現時点では楽天はやめた方がいい。

今のご時世はメールよりLINE等が主流。従ってメールを交わすことは仕事以外ではあまりない。

だから、ドコモとかのように独自ドメインの携帯メールアドレスはそれほど必要はないのだが、現在、一つだけ困ってることがある。

それは、ゆうちょ銀行だ。

乗り換えをしたので、当然のことながら以前ゆうちょ銀行に登録した前のキャリアのメールアドレスは使えない。

が、新しく登録するには、メールアドレスのリセットという手続きをしなければならないのだが、電話か郵便でないとやってもらえないときたもんだ。

更にゆうちょ銀行ではGメール等のフリーメールアドレスは拒否られる。

まったくゆうちょ銀行はいつの時代を生きているのかと思う。

久しぶりにブログを書く。

が、本や映画の話ではない。

 

遂に長年使用していたガラケーをやめ、スマホにした。

ガラケーをサポートしなくなるというのだから仕方ない。

ガラケーはS社のものを使用していたが、別に思い入れがあったわけではない。

もともと加入していたキャリアをS社が買収したというだけの話だ。

以前、母のMNP乗り換えの件でS社のショップに行ったのだが、MNPの手続きをしたいと言ったら、電話を前に置かれて番号を教えられた。

音声ガイダンスに従って手続きをした。ショップの人間は何もしなかった。

失礼な連中だと思った。

今はウェブでも出来るのでかなり不快指数は減ったが、とにかく引き留めがしつこい。

ガラケーをやめざるを得ないのなら、MNPで他のキャリアに乗り換えることは以前から決めていた。

ただどこにするかがなかなか決まらなかった。

楽天モバイルが4月から第四のキャリアとなった。

が、私が住んでいる地域では無制限の楽天回線はサポートされていず、パートナー回線(au)は2GBまでしか使えなかったのでそのときは見送った。

楽天モバイルが1年無料で、更にパートナー回線が5GBまで使えるようになった。

5GBしか使えないのではなく、1年無料で一か月5GB使えると考えれば悪くない。

契約しているHuluは楽天モバイル(※まだMVNOの頃)でデータ通信のみ契約しているタブレットで見るし、自宅ではwi-fi使うし、ゲームもやらないのでそんなにギガは使わないだろうと思う。

他のキャリアは事実上2年縛りがあるが、楽天は1年後に他のキャリアに移っても違約金は取らないという。

 

楽天モバイルにMNPで移ると決めたので、オンラインで契約するつもりだったが、何度トライしても途中で止まってしまう。

申し込みが殺到していたのだろうか?

幸いにも楽天モバイルのショップが地元にあるので、所用で出かけたついでにショップで手続きをすることにした。

行ってみたら誰もいなくて、おねえちゃんがヒマそうにしていた。

使用するスマホは決めていたし、MNP番号は取っていたし、クレジットカードも免許証も持っていたので手続きは問題なく出来た。

楽天モバイルのショップの店員の態度に腹を立てたという書き込みを見たことがあったので、いささか不安はあったが、ヒマそうなおねえちゃんは案外しっかりしていた。店によりけりなのだろうか?

地上12mの松の枝に首つり死体。遺されていたのは「ηなのに夢のよう」という不可解なメッセージ。
同様の自殺が相次ぐ中、西之園萌絵はかつて犀川研で同窓であり友人である反町愛の恋人、金子から10年前の両親を亡くした飛行機事故の真相の一端を知らされる…

今回は金子はとんでもない"土産"を萌絵のもとに運んでくる。萌絵の両親と金子の姉が死んだ飛行機事故が事故ではなく故意であったかもしれないということ、それに真賀田四季が絡んでいるかもしれないということ。
姉を亡くした金子は一人で密かに調べていたのだった。
そして、その夜事件が起こる。金子の恋人、反町愛の元に届いた警告ともとれる不可解なメール、おまけに家のベランダで男が首つり自殺をしていた。
これは金子に対する警告なのかもしれないと思った。これ以上ほじくり返すなという。萌絵もラブちゃんが大切ならこれ以上ほじくり返すのは止めてくれと言っていた。

師である西之園先生が亡くなった飛行機事故が故意であったという可能性を知っていた犀川は、もし、西之園先生を"殺した"犯人が目の前にいて、自分がピストルを持っていたら「僕は復讐するだろう。西之園先生の命は僕にとってそれだけの価値があった」と言っている。
犀川にとって肉親の絆というものはあまり重きを持たないようだ。
犀川の他者に対する価値観というものは、世間一般から見ればかなり逸脱しているようだ。

殺人(凶悪犯罪)には動機などない。
動機と呼ばれるものは、社会が、納得して不安を抑えるために考えられた虚構に過ぎない。

同様に自殺にも動機はない。

生まれることに動機がないのと同様に、死ぬことにも動機などない。

生きることに意味がないのと同様、死ぬことにも意味などない。

最終章近く、卓越した能力を持つ科学者に森はこう語らせる。

「そんなに、深刻になる問題ではない、と私は思うの」

犀川の母、瀬在丸紅子曰く

「死ぬことってそれほど特別なことかしら?そうじゃないわ。本当に、身近なことなんですよ。(略)生命は刻一刻どんどん入れ替わっている。人間よりも、もっともっと短い時間しか生きられないものがたくさんあります。今鳴いている虫は、もう明日は死んでいるのよ。それが虚しい?でも、普通のことでしょう?とても平和で、穏やかな事なんです」

「まだ、若いのだから、死が遠いと感じるのも、無理はありません。私くらいになったらね、もういつ死んだっておかしくないんだから」瀬在丸は笑う。

「ですから、自殺についても、そんなに不思議なことではないと私は理解しています。なかには、生きることに執着する人もいますけれど、それとまったく同じレベルで、反対の道を選ぶ人もいる。つまり、どうせ一度死ぬのならば、自分で今と決めて死にたい、と考えるのね。そう、たとえばね、立っている場所がもうすぐ崩れ落ちるというとき、崩れるぎりぎりまで待つ人と、自分からジャンプして落ちていく人がいるんじゃない?それだけの違いでしょう?どちらも生きたのです。一回生きて、一回死んだのです。同じじゃありませんか?」

生きることに大して意味がない、自ら死を選ぶことに大した理由もないとすれば、自殺者の周囲もなぜ自殺したのだろう?自分にもっと何かできることがあったのではないかと悔やむ必要もないのだろう。自殺はやはり個人の権利、少なくとも自由の範囲に属することになるだろうか。
少なくとも私にはしっくりくる。

瀬在丸紅子、犀川創平、そして、真賀田四季、この人たちは天才だと言えるのだろう。天才にとっては、自分と自分を取り巻くものしか存在せず、社会への定着という概念が存在しないからだ。そう理解すれば、彼らに漂う浮遊感も理解できる。

他人に対する干渉は、愛することと殺すことが究極の干渉かもしれない。真賀田四季は自殺より他者の手によって殺されることを望んでいた。それが究極の干渉のうちの一つだからかもしれない。

自分が他者に必要とされているのを実感できてこそ、生きていこうと思うのではないだろうか?それが社会に定着するということなのかもしれない。

この物語の中で萌絵は今まで傍にいてくれた存在との永遠の別れを迎える。両親が亡くなって以来、人前で涙を見せることができなかった萌絵は涙を流せるようになった。そして、今まで傍にいてくれたその小さき者に「ありがとう」と。

萌絵はようやく10年の夢、あるいは悪夢から覚めたのだろうか?
「私はこの10年、ずっと夢を見ていたのでしょうか?」と犀川に問うた。
犀川は「それも満更はずれではない」と。

萌絵はもう自分に無関係な死を追う必要もないのだろう。

そして、萌絵に旅立ちのときが訪れる。
ドクターを取った彼女に東京の大学での助教の話が舞い込むのだ。

東京に行けば、犀川と物理的な距離が出来るのだが、それが二人にどう影響するか?

ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)/森 博嗣
¥596
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密室状態の研究所で4人の身元不明の銃殺死体が発見された。
それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。死体は死後に歯が抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。

久々に喜多先生登場。教授に昇進するらしい。

犀川は以前に他大学から教授として迎えたいという打診があったのだが、助教授にこだわってその話を断った。
教授になると面倒事が増えるのだろうか?

助教授の今でさえ委員会だ何だとすごく面倒がってテンションだだ下がり、萌絵からは「お辞めになれば?」と言われている。
「四季・秋」で萌絵から「先生の生活費はすべて出しますから、お好きなことだけなさってくれればいい」と言われていた。何か本当に大学辞めてしまって、どっかの山荘にでも引っ込んでしまっても驚かないと思う。

今回はどうやら真賀田四季博士とは無関係なようだ。犯行の動機も非常にわかりやすい。なぜ歯を抜く必要があったかも…

死というものは不思議なものだ。誰にでも訪れるごく身近で日常的な現象なのに、何故か常に生から一番遠いところに追いやられている。

人間は命というものを、まるで自分の所有物であるかのように認識している。自分が獲得して、自分で育て上げたものだと錯覚している。自分の作品だとでも思っているようだ。それだから、それを取り上げられることに、最大の恐れと恨みを抱いているのだろう。
でも、そもそも、すべては自然に発生したもの。自分ではコントロールが難しいもの。手に入れたり交換したりできないもの。自分の中にあるようで、実は自然と同じものなのだ。

そもそも命は自分のものだというのが勘違いなのだろう。
強いて言えば、かりそめの借り物なのかもしれない。
親だとて、自分の遺伝子を受け継いでいる、自分が命を半分与えた、だから自分の所有物だというのは勘違いも甚だしい。
親の虐待は子は親の所有物という勘違いな思い上がりに主な原因があるのだろう。
自然に発生し、たまたまその人間の子どもという属性を持って生まれてきたに過ぎない。生まれてくることを望まなかった命には親を選ぶ権利もない。

萌絵は両親が死んで以来、昔から何度となくある夢を見てきた。以前はその夢に恐怖を感じていたが、犀川と朝を迎えた部屋で落ち着いて犀川に話す。
犀川と萌絵が朝を迎えた場所は、犀川の部屋でもなく萌絵のマンションでもないようだ。

萌絵は犀川の膝に乗り、犀川は組んでいた足を解いた。萌絵は犀川の唇にキスをした。
λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)/森 博嗣
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それぞれ別々の用件で東京に行っていた山吹早月と加部谷恵美は東京発中部国際空港行きの高速バスで帰ることになった。間に合わないと思ったが、悪天候の影響でバスが遅れていたので間に合った。
が、バスが出発してしばらくすると、乗客の一人が前に立って、妙に丁寧な口調で自分がこのバスをバスジャックした旨、バスに爆弾が仕掛けてあることを告げる。抵抗しなければ、携帯電話等で外部に連絡するのは構わないと告げる。
加部谷は携帯のメールで西之園萌絵に自分が乗っているバスがバスジャックされていること、警察に連絡して欲しい旨を告げる。

今回は森博嗣と警察にまんまと騙されました。

それにしても、生きるか死ぬかというときに山吹が姉からの頼まれ物、つまり、その…腐向け(だと思われる)同人誌の始末を加部谷と話し合うところにちょっと吹いてしまいました。
もし、二人が死んでしまうようなことがあったら、あの本はほぼ確実に加部谷のものだと思われてしまう。加部谷には実に不名誉なことになる。

そして、このバスに乗り合わせたのは、山吹と加部谷の他は「εに誓って」という団体。彼らはそれぞれの理由で人生に絶望をしていて、自殺をしようとしていた。つまり、「εに誓って」という団体は自殺を目的とした宗教団体なのだ。
そして、ここにも真賀田四季の影が・・・

それは犀川にも影を落としている。
彼の自由な深淵にはあの女性がいる。勿論、現実の彼女ではない、犀川が無意識に作り出した幻影だと思う。

生と死の狭間が美しい。
その境界だけが、朝日や夕日のように特別に輝く。

永遠は一瞬の中にしかないのかもしれない。

そして、今までは山吹や加部谷は事件に巻き込まれたに過ぎなかったが、今回は事件の当事者、しかも、バスジャック犯の人質となっているのだ。今回は萌絵と事件の距離は近いのだ。山吹や加部谷の無事を願い、案じる萌絵。

死のうと考えることは、きっと自由なのだ。
それを考えることは、人間の尊厳の一部。
考えても良い。考えるべきなのだ。

が、考えてもなかなか自分が好きなときに死ねないのが人間なのかもしれない。
生まれる自由も死ぬ自由もないのだ。
人間が自由になるものなんか何一つない。

εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε (講談社文庫)/森 博嗣
¥637
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超能力者・神居静哉の別荘である山奥の奇妙な館『伽羅離館』。
この洋館にC大のトリオ、山吹、海月、加部谷と探偵・赤柳がやってきた。
他に
神居静哉へのインタビューのために新聞社の人間も来ていた。
が、晩餐の後に
神居静哉が密室で殺害され、彼が亡くなる寸前に聞いていたラジオドラマは「τになるまで待って」。さらに館は外から密閉されていて誰も出ることができず、館の中では電話もつながらない。

なぜかC大トリオが行くところ行くところで事件が発生。この三人のうち誰かに事件を呼び寄せる体質の持ち主でもいるのか?

出番は少ないが存在感のある犀川&西之園。
今回は…

・萌絵の自宅で一緒に遅めの夕食を食べた
・そのまま萌絵の自宅で一泊した
・萌絵「私も全然眠れてない」
・時間を気にしていてはできないことがある
・目覚めた後、萌絵からシャツを手渡されて黙ってそれを着た
・↑つまり、目覚める前は服を着ていなかった
・諏訪野の姿はなし(萌絵曰く「気にしないで下さい」)

犀川が萌絵のマンションに泊まるのは初めてのことではない。が、そのときには確かゲストルームに泊っていた。
今回は一つ部屋どころか、一つベッドで寝てたような…

今回は犯人をハッキリ明示していない。犯人とおぼしき人物は事件後行方不明だから真相はやぶの中。

犀川は騙し討ちのような形で朝っぱらから叩き起こされご機嫌斜めながらも犯行がどのように行われたかを指摘したのはさすが。
犀川が朝に弱いのは相変わらずのようで…

τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)/森 博嗣
¥659
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25歳の誕生日に転落死した男性の額には「θ(シータ)」という文字が書かれていた。その後も「θ(シータ)」と身体にマーキングされた自殺事件が続く。検視を担当しているN大病院の研修医である友人・反町愛から事件について聞いた西之園萌絵は山吹、海月、加部谷と探偵・赤柳と事件を追う。

久々に"ラブちゃん"登場。彼女の恋人である金子の出番はないが…

転落死した男性が頻繁にアクセスしていたのは、AI(人工知能)。ふと、「すべてがFになる」に出てきたロボット"ミチル"を連想した。
真賀田四季博士の影を感じる。

今回はラブちゃんによる西之園萌絵に関する語りがある。

いくら明るく振舞っていても、いつでもふっと消えてしまいそうな脆さで、西之園萌絵は出来ているのだ。

それをもっと充分に、いや、誰よりも知っているのは犀川創平であろう。

だから約束をすっぽかしたことを謝る電話で、萌絵がM工大の屋上にいると聞いて、飛び降り自殺をすると勘違いして慌ててすっ飛んで来たのだろう。
不謹慎だろうが何とも笑える。
犀川の狼狽を見るのは珍しい。


Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)/講談社
¥972
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