「水仙の 花のうしろの 蕾(つぼみ)かな」
<星野 立子>
「水仙や 束ねし花の そむきあい」
<中村 汀女>
月日の移ろいは早い。
▼いつの間にか年中行事の一つ「鏡開きの日」も過ぎた。
花木などもこれに歩調を合わせる。
新春を寿ぐ飾り花の一つに「水仙」があるが、床の間に活け
るときはまだ蕾が多かった。
探し求めて、庭先や路傍を巡り歩く。
▼手にしたものはごくわずか。
それがいつの間にか厳しい寒気の中で凛と咲く。
葉は細長く硬質で、その中に包まれるように20~30㎝の
花茎を直立させ数個の花をつける。
花色は、黄や白が多い。
▼この花はヨーロッパからイラン・中国を経て渡来したもので、
その名は仙人のように寿命が長く、清らかなことからのもの
だと知る。
寒気の強い冬に咲く花、「雪中花」の別名もふさわしい。
仄かな芳香も格別のもの。
今日の歩行数 4,807 歩。キロ数にして約 3.3。