27年ぶりの両国ジュニア | 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba
2019-06-09 01:03:36

27年ぶりの両国ジュニア

テーマ:Media

6月5日、東京・両国国技館で開催された

BEST OF THE SUPER Jr.26』最終戦(優勝決定戦)。

 

スーパージュニアの優勝決定戦を両国国技館で行なうのは、

1992年4月30日の両国大会以来、なんと27年ぶりとなる。

 

しかも、当時はまだ『TOP OF THE SUPER Jr.Ⅲ』と呼称されていた時代。

ちなみに、優勝戦カードは獣神サンダー・ライガーvsエル・サムライで、

ライガーが記念すべき初優勝を達成している。

 

今回の優勝戦カードは両国メインに相応しいカード。

Aブロックを9戦9勝(18点)で突破した鷹木信悟

Bブッロクを9戦7勝2敗(14点)で勝ち抜いたウィル・オスプレイ

 

昨年10月の両国大会登場以来、8カ月にわたり

シングル、タッグともにフォール負け、タップアウト負けなし。

このスーパージュニアでも不敗記録を更新してきた鷹木。

 

オスプレイによる「ストップ・ザ・ドラゴン」はなるか?

それもまた、この優勝戦のテーマとなっていた。

 

勝負タイムは、33分36秒。

結果は、オスプレイの3年ぶり2度目の優勝。

 


 

とにかく、試合内容が凄まじかった。

ジュニアでありながら、今年の1・4東京ドームで

飯伏幸太を破りNEVER無差別級王座を獲得しているオスプレイ。

 

スーパーヘビー級にも通用するパワーに加え、

ルチャリブレにも対応できるスピードを持つ鷹木。

 

両者のノンストップの攻防は、階級を超えていた。

ジュニア、ヘビーと区分けすることが無意味なように思えるほどの真っ向勝負。

無差別級戦士によるタイマン勝負。

 

鷹木が、STAY DREAM(雪崩式旋回デスバレーボム)、

MADE IN JAPAN(ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの原型技)を

新日本マット登場以来、初めて公開する。

 

対するオスプレイは、トップロープに駆け上がって

究極のスーパー・オスカッターを日本初公開。

 

最後は、ストームブレイカーで決着。

 

 

文句なし。

ワタシが見た今年上半期の新日本の試合のなかで、

ベスト3に入る名勝負だったと思う。

 

 

気の早い話だが、これを見せられたら期待せずにはいられない。

そう、オスプレイ、鷹木の2人が今年の『G1CLIMAX』にエントリーして、堂々と闘う姿。

そうなれば、ドリームカードが次々と実現するではないかい?

 

セミファイナルには元WWEスーパスターである”狂犬”ディーン・アンブローズが、

デビュー当時のリングネームであるジョン・モクスリーとして初参戦。

 

2011年当時、WWEの傘下組織FCWでシノギを削った

現IWGP USヘビー級王者、ジュース・ロビンソンに挑戦した。

 

モクスリーは得意のストリートファイト全開。

それで覚醒したジュースも応戦して激しいラフバウトに。

 

最後はダーティ・ディーズ(高角度ダブルアームDDT)を決めて、

モクスリーが1発でUS王座奪取に成功。

 

今後、新興団体AEWへの参戦をふくめ、

新日本マットとの関係はどうなるのか、

気になるところだ。

 

 

ちなみに、元WWE世界王者でまだ33歳のモクスリーは、

かなりのプロレスマニアとして知られている。

 

やたらとバックステージを歩き回っているので

話しかけてみたところ面白い答えが返ってきた。

 

「今日は、タナハシとスズキの試合が気になるんだよ」

 

プロレス小僧から成り上がったモクスリーにも注目なのだ!

 

第6試合では、その棚橋弘至が2カ月ぶりの復帰戦に挑んだ。

相手は、今年2月にIWGPヘビーを奪われた因縁のジェイ・ホワイト

 

案の定、棚橋の左腕を徹底的に攻めたてるジェイ。

26歳にして、嫌らしいまでインサイドワークに長けている。

 

対する棚橋も引き出しを開けていった。

ジェイの足を股に挟んでのドラゴンスクリューを公開。

これは、カール・ゴッチが藤波辰巳(現・辰爾)に伝授した

ドラゴンスクリューの原型である。

 

派手な大技合戦とは一線を画すオールドスクールの攻防。

フィニッシュは、テキサスクローバーホールドを狙った

棚橋の左腕を固めてから丸め込んだジェイの首固め。

 

 

相変わらず、試合後も太々しいジェイは、

もうタナハシは歴史であり、終わった男」と言い放った。

 

ただし、2カ月ぶりのリングながら棚橋の動きはよかった。

それに、まだまだエースにはやるべきことが残されている。

 

棚橋は終わった?

いや、また歴史は始まったのだと思う。

 

今回も、新日本プロレスオフィシャルスマホサイトの

不定期連載コラムで6・5両国大会を徹底検証。

 

『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!

「“想像を超えた”鷹木vsオスプレイは、上半期屈指の名勝負!」

6.5両国決戦を大総括!https://www.njpw.co.jp/202351

 

ぜひ、チェックしてみてねバイバイ

 

【追伸】

 

全日本プロレスの世界ジュニアヘビー級王者である

青木篤志選手がバイク事故で亡くなった。

 

6月3日のこと。

享年41。

 

真面目で寡黙なイメージもあったが、

話すと笑顔がはじける好青年。

 

たまたま彼と交流の深い選手に聞いたのだが、

バイクの運転に関してもクルマの運転でも、

その性格通りに「超安全運転」だったというのに…。

 

リング上の印象をひとことで言うなら、強い。

高校時代、陸上自衛隊時代に活躍した

レスリングの実力は当然ながらホンモノ。

 

ハイフライヤーではないが、

運動神経がいいから空中戦も的確そのものだった。

 

私がもっとも印象に残っている試合がある。

2009年の新日本プロレス5・5後楽園ホール大会。

セミファイナルに組まれた新日本vsノアの対抗戦。

 

後藤洋央紀&岡田かずちかvs杉浦貴&青木篤志のタッグマッチ。

自衛隊レスリング出身コンビは強かった。

とくに、若い青木がヤングライオン岡田をまったく寄せ付けない

レスリングの強さで圧倒したシーンに驚いたのだ。

 

青木篤志は強い!

 

あの瞬間から、私は彼に注目するようになった。

41歳、若すぎるし、早すぎる…。

 

青木選手のご冥福をお祈りします。

合掌。