『猛牛祭』で大惨事! | 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba
2011-10-05 20:25:24

『猛牛祭』で大惨事!

テーマ:Pro-wrestling

10・3『猛牛祭~天山広吉デビュー20周年興行~』(後楽園ホール)は、

超満員の観客で埋まり、大盛況・大成功に終わった。


ところが、その裏で私の身に大惨事が降り掛かった!

まあ、その件に関しては後ほど。


当日はサムライTVの生中継。

清野茂樹アナウンサー、柴田惣一さん(東京スポーツ)のレギュラー陣とともに、

私もゲスト解説として放送席に座った。


午後6時からオンエア開始。

試合開始時間の6時半まで、約25分、大会の見どころを語る。

普通なら音をあげるような長時間であるが、それほどの難作業でもなかった。


なぜなら天山広吉はネタの宝庫、話題のデパートといってもいい存在だから。

この3人でなら、天山ネタだけで1時間話したとしても、まだ語り尽くせないだろう(笑)。


当日の試合前も、天山は会場内を1人で右往左往していた。

その様子を楽しく眺めていたところ、ホールの入口で天山ファミリーと出くわした。


天山夫人の理絵さん、息子の雄大クン(小学2年生)、

さらに天山の妹の富子さん、和美さん。

久しぶりに理絵さんと会話した。


「金沢さん、両国の小島さんとの試合凄かったですねえ!

私もう死んだかと思いましたよ。

まだ死なれちゃ困るんですけどね(笑)」


さすがは理絵さん、

あっけらかんと語る。


「いやいや、本当に生きててよかった。

あれで覚醒して、完全復活したんじゃないですか?

そのおかげで今日もチケットがもの凄く売れたわけだし。

本当に、20年間お疲れさまって感じですよ」


「そんな…まだ引退じゃないんですから(笑)。

ホントに、これからもっと頑張ってもらわないと!」


さすがは理絵さん、

亭主の尻を叩きまくる。


その横で、天山の妹さん2人がニコニコと笑っている。

なんとなく微笑ましい光景に、少し心が和んだ。


試合開始に先駆けて、主役の天山がリングインして開会の挨拶。

それから、全7試合のスタート。


今大会の演出として、非常におもしろく、ファンが沸いたのは、

試合の合間ごとにビジョンで流れるビデオメッセージ。

獣神サンダー・ライガー、藤波辰爾、トータルテンボス(吉本興業)、

武藤敬司、長州力の順に20周年のお祝いメッセージが流れた。


印象に残ったのは、やはり武藤と長州の言葉。


「20年か? まだまだ青いよ」と武藤。

これが、武藤流の檄なのだろう。


長州は、ごく真面目に言葉を連ねる。


「リングは怖いところだから、それをしっかり肝に銘じて。

こうやって怪我も治して復帰したんだから、ますます頑張ってほしい。

やっぱり、練習が一番大事。

練習しない者にチャンスは来ないんだから」


すべては聞き取れなかったが、こんな感じのことを言っていた。

この話を聞いて、不謹慎にも噴き出しそうになったのは私だけかも…。

なぜなら、20年前に聞いたとしても

おそらく長州なら同じセリフを口にしたのではないか?

そう思ったから。


新弟子時代の天山は、長州と橋本の付き人をダブルでこなしていたことがある。

2人ともメインイベンタ―。

いま思えば、要領の悪い天山が、

よくもそんな大変な役割をこなしていたものだ。


師弟といえば、橋本ー天山の関係ばかりがクローズアップされがちだが、

長州もまた天山を大いに買っていた。

そうでなければ、凱旋マッチからわずか1カ月でIWGP挑戦という大抜擢をするわけがない。


天山が狼群団入りする以前の、あるエピソードがある。

1995年の1・4東京ドームで凱旋マッチ(vs中西学)を飾った天山。

1月シリーズが開幕する前に、2・4札幌大会でのIWGP挑戦(王者は橋本)が発表された。


舞台は、シリーズ開幕直後の後楽園ホール大会。

その時点で、天山の立場はまだハッキリとはしていなかった。

いわゆる”平成の乱”が勃発したのは、IWGP戦後の2・12後楽園ホール大会である。


当日の試合前に、平成維震軍、蝶野正洋ら反体制派を除いた全選手を

長州現場監督が控室に召集した。


「今年、みんなの給料が上がるかどうかは、この天山にかかっているからな!」


とんでもない一言だった。

誰よりも驚き、身の引き締まる思いでそれを聞いたのは、

もちろん天山本人だった。

これは期待感などという言葉を超えている。


天山にとっては凄まじいプレッシャーとなった。

ただし、長州は天山の性格を知っているからこそ、

あえてこんなハッパを掛けたのだろう。

尻を叩けば叩くほど木に登る男。

反対に、黙って放っておけばナマクラになってしまうのも天山である。


後に天山は、このエピソードを私に話してくれた。

そのとき自然と覚悟が決まったことも教えてくれた。


「あれを聞いた瞬間、自分の道が決まったように思うんです。

敵は多ければ多いほどいい、

それなら自分は蝶野さんとやっていくべきだなって」


長州の思惑通りだったのかどうかは分からないが、

結果的に平成維震軍の勧誘を拒絶し、本隊にも反旗を翻したことで、

天山は大ブレイクしていった。


長州のビデオメッセージを聞いて、

そんな昔の話が鮮明に甦ってきた。


いよいよ、メインイベント。

新日本マットを約2年にわたり席巻した狼群団が復活した。

相手は、バリバリの大谷晋二郎&金本浩二&西村修。

西村など、文京区の区議会議員になってからのほうが、

コンディションが充実しているように見えるから不思議だ。


一方の狼群団は、戦前の公約通り、本当に天山の独り舞台。

途中、蝶野のケンカキック、ヒロ斉藤のセント―ンと誤爆の2連発まで食らうなど、

まるで1対5の様相で、どこまでも試練に見舞われる天山。


それでも死に物狂いで、4年ぶりのムーンサルトプレス……

いや、天山プレスを見事に決めた。

本当にジェットコースターのようなスピードで、

山あり谷ありのレスラー人生を歩んできた天山。

その20年を凝縮したような闘い模様だった。


試合後のセレモニー。

新日本プロレス学校で同期だった金原弘光、

そして愛息の雄大クンから花束の贈呈。


さらに、ビジョンに登場したのは、橋本真也。

2003年2月、天山が理絵夫人と結婚披露宴を行なった際に

流されたビデオメッセージだった。


披露宴に出席した私などは懐かしい思いで見入っていたが、

ファンの人たちには初お披露目となる。

団体は分かれても、いかに2人がいい関係にあったかがうかがい知れる。


その直後、前日対戦したばかりの橋本大地がリングインして花束を贈呈した。             


                              

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最後に、マイクを持った天山の目が潤んでいた。


「この20年間、新日本に入団してから今日の日を迎えるまで、

本当にたくさんの苦労もいいこともありました。

リングに戻って来れたのも諸先輩方、選手のみんな、ここにいる皆さんのおかげで、

皆さんに支えられてやってこれました。

本当に感謝したいと思います!」



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私の脳裏にも、様々なシーン、思い出が駆けめぐった。

真っ先に浮かんできたのは、1993年3月の『ヤングライオン杯』で優勝し、

海外武者修行のキップを手に入れた天山のこと。


4月に新宿の某所で、若手選手を中心に天山の壮行会を行なった。

夜中に解散となったが、電車の初発まで時間を潰そうということで、

天山と2人で”吉野家”に入った。


「これじゃ共食いですかねえ!」


そう言って天山、いや山本広吉、いやいや”ヒロキチ”は屈託のない笑顔を見せた。

もう彼との思いで話は数えきれないどころか、

話そうと思えば、2時間でも3時間でも話せるのだ。


しかし、ちょっと待て!

冒頭で前ふりをして、タイトルにも付けた”大惨事”に

触れずじまいで終わるところだった。


そう、大惨事は第5試合のスペシャルタッグマッチ、

永田裕志&後藤洋央紀vs中邑真輔&矢野通の一戦で勃発した。


このメンバーを見れば、白熱の闘いとなることは必至なのだが、

永田を突け狙う矢野の大暴走は度を越えていた。

10・10両国大会での一騎打ちを前に、

例のハサミも持ちだして挑発を繰り返すバーバー矢野。


まずは場外戦で、永田を放送席に叩きつけた。

勢い余って、永田が放送席の机上にゴロリ。

それをなんとか全身で私が受け止めた。


放送席のモニターが吹っ飛び、私の資料が散乱する。

ここまでなら、まだよかった。


だが、追い打ちをかける矢野はパイプイスを振りかざして

永田の背中を痛打。

さらに、喉元にイスを打ちつける。


この一撃で永田が大きく後方へ吹っ飛んだ。

その勢いで、私のヘッドセットのコードが一瞬にして引きちぎられた格好。

私の手元には、マイクだけが付いたヘッドセットが残った。

つまり、耳あての部分が左右とも消えてしまったのだ。


なんとも間抜けな事態となってしまった。

サムライTVのスタッフが応急処置をしようと試みるが無理。

そこで予備のヘッドセットを装着したが、今度は音声が通らない。


約3分余の放送事故状態。

途中なんとか復旧したものの、久しぶりに慌てふためいてしまった。

ああ、恥ずかしいったら、ありゃしない!(苦笑)。




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