同期会①

防府に着いてから、宿泊先であり



同期会の開場であるホテルに



テクテク歩いていくと



意外と遠くて、身体中から汗が吹き出し



止まらない。





ホテルのロビーにたどり着くと



既に着いてチェックインの手続きを



終えた同期数人に遭遇する。



久しぶり～元気？



今、何してるの？とか



何処の部隊にいるの？とか



同期会が何時間あっても同期全員と



話しきらないなぁ…そう思った。



見る顔、見る顔、ホントに懐かしい。



同期会が始まる前に、まずは



チェックインをして部屋にいき



シャワーを浴びる事にした。



ファントム無頼では



神田鉄雄が同期会に行く前には



栗原のオーデコロンを全部頭にかけて



使ってしまうシーンがある。



さすがにそんなわけにはいかないが



最低限の身だしなみを整えた。



ホテルの2階会場に18:00集合ということで



10～15分前に行ってみると懐かしい顔が



大量に…。(笑)



自然と笑顔になるし



楽しくてたまらない…



来たくても来れなかった同期の分も



楽しまなきゃなと思った。



ずっと、同期に絶対に恥をかかせちゃ



いかんと思ってやってきた



一般社会に出ての26年を思い出した。



順位のつくことで、負けては同期に



顔向けできないと思って、



歯をくいしばってやってきた。



航空学生の名をキズつけたり



なめられちゃならないと…



継続して努力してきた同期に比べちゃ



自分は大したことやってないし



努力不足と思ったからこそ



今、頑張っている。



そういう決意を再確認できた



同期会だった。



その当時の区隊長や助教も



来賓としていらしていた。



わざとここは、航空学生には分かる



あだ名で、パオーン、コナキ、ラグ曹、パラ松…



特に助教の二人は、



先輩期からかなり下の航空学生まで



鍛えてくれた方たちなので



近況を報告させていただくと



ラグ曹殿は、全く代わっておらず



相変わらず恐ろしい程の声を出せる。



10年前の同期会で、耳をかじってくださいと



アホな事を言った私の耳たぶを



現役時代そのままで、ちぎれるんじゃないか



というぐらい噛まれたので、



今回はそのパワーが落ちてないかどうかは



検証してない。



松ちゃんの方も相変わらず、



酒にやられてしまう体質のようだが



剣道は今も教えているようだ。



今年までの期生会長である



現、航空学生学隊長殿が



今の航空学生のスクリーンに



映し出し様子を紹介してくれた。



あとは私のような早期退官組の



近況の3分間スピーチ



そして最後に恒例の航空学生の歌を



円陣で肩を組み



三番まで熱唱した。




どんなときも、この歌を



歌うことで勇気が湧き



負けてたまるか～❗



と思ったものだ。



30年前も今もその気持ちには



かわりない。



航空学生の誰しもが思う一番の財産は



同期の絆だろう。



途中で、辞めようが、フライトコースを



クビになろうが…



同期の絆だけは奪われない



最高の財産である。



航空学生を目指してる若い人たちに



言いたい。



入隊してから30年経過しても



薄れることのない



かけがえのない財産を



航空学生では得ることができる。



それだけでもトライする価値のある世界



そう断言できる。間違いない❗



つづく