最近小説書くのは、野球ばっかだったので、
今回は、バレーの話しです。
私はバレーしてたんですけど、ちょっとこの小説に私の気持ちも入れて見ました笑!!
ちょいバレー専門用語はいってますが……f^_^;
よければ、どうぞ、ご覧ください(^O^)
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練習試合が終わるとき、みんなで相手高の監督さんのとこに挨拶して、アドバイスをもらう。そんなとき、いつも
「いやー、センターの子とリベロの子うまいねえ!特にセンターの子は背も高いし、もっと打てるよ!」
「はい!」
センターの奴が元気よく、低い声で返事をする。こいつは190cmある。
でかい声にでかい体、やけに腹が立つ。
俺のポジションは、レフト。
監督さんの褒めた奴の中には、俺はいない。
俺はある程度身長はあるけど、そんなに目立つぐらいじゃねーし、決定打があるわけじゃねーし…。
だけど、いつも思ってた。
相手高の監督さんの目にとまるような、選手になりたい、って。
だから、がむしゃらに練習したり、自主練したり。
俺の苦手なストレート打ちも練習する。
誰よりも早く来てみたりした。
自分が実感できるぐらいに上手くなったと思ったら、あいつも前よりずっとパワーとか、決定打とかあがってやがる。
なんでだ?
つらくなる。俺は、あいつより練習してんのに。
なんで、負けてんだ?
うちの監督には、
「お前エースだろうが!もっと打ち込めるだろ!いつもセンターにたよるつもりか!」
って言われた。
ちげーよ。俺だって、自分で決めてーよ。だけど…。
「くそっ…!なんなんだよ…。」
練習中にトイレ行って、少し声をあげた。
目に汗が入る。その瞬間自分の目からも水が流れる。
「おお!お前か、何やって…!!えっ?」
「や…!ちげーよ。なんだよ。見んな、ばーか。」
ちっ。よりによって、1番見たくないあいつにみられた。
そんな俺の気持ちにも気付かず、こいつは
「……俺さ、実は、お前のことすげーなって思ってんだよね。」
「はあ?」
意味がわかんねえ。いきなり何言ってんだこいつは。
「お前は、決定打は少ないけどちゃん打って、相手を崩してくれたおかげで、俺が決定できてんだよ。」
「……俺じゃねー。お前のおかげだよ。そんなの」
俺の方がちびだから、自然に見上げる形になるから、少しむっとする。
「いやいや、みんな言ってるから!どんなボールでもお前だったら安心できるって。」
以外だった。みんなこんなこと考えてるなんて。
てか俺、みんなにこんな優しい言葉、かけられたことねーぞ。
しかも、それを1番、ライバル心を持ってた奴から聞くなんて。
え?今俺こいつのこと、ライバルって。
自分で思って驚いた。俺はこいつのことをライバルって思ってたなんて。今まで腹が立つしか思ってなかったのに。
「………」
「それに、お前練習量1番多いだろ?すっげーうまくなってて俺、焦るから。お前のこと、部内1番のライバルだからさ!」
「…ライバルか…!」
「え?」
「いつかぜってー、お前を抜いてやるからな。」
何故か、さっきまでの悲しみや、腹立たしさとかはなかった。なんか、体が軽くなった。
「俺も負けてられねえな!!いつかじゃなくて、今、抜かしにこいよ。」
「……練習戻っぞ!!!!」
「おぅ!」
ライバル。うん、いいかもしんねえ。
今までの俺は、ひとりで勝手に、あいつは身長が高いから仕方がない、って限界を決めていたんだ。頑張ってるって言葉を自分に言い聞かして。
ライバルだったら身長なんて関係ねーし、ライバルがいるから、もっともっと上を目指そうって思えるんだ。
そして俺は、
相手高の監督さんに目をつけてもらえるような選手になるのは、遠い未来じゃなく、近くの未来だった。
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Thank you!!