9月の研究科のプリモは、「ナポリ風ジェノベーゼ」、浅草開化楼の不死鳥カラスさん作の低加水パスタ「ロマーナ」を使って、老若男女、誰が食べても(ナポリ人ではないというのに!)懐かしい気持ちになってホッとする、家庭的な味わいのパスタを仕上げます。

 

「ジェノベーゼ」といっても、リグーリアの「ペースト・ジェノベーゼ」とは全く無関係なこのソース、オリジナルにはバジリコは必要ないけれど、最近彼の地のシェフが作る「ラ・ジェノベーゼ」にはサイン?にちょっとちぎったバジリコのせるバージョンもあるようなので、好みでフレッシュバジルをのせても美味。

 

レッスンでも説明しますが、イタリアの皆さんが「ジェノベーゼ」という単語を聞いたら普通はこちらの茶色いソースを思い浮かべます。「ジェノベーゼ・ナポレターナ」と言わずとも、「ラ・ジェノベーゼ」といえば、これ!

 

緑色したリグーリアの「ペースト・ジェノベーゼ」は、「ペースト」と称されるのが一般的です。教室では一応ジェノベーゼも「ペースト」として教えてきたけど、皆さんきっと順調に忘れていらっしゃると思うのでw、しつこく説明しておきます!ね。

 

 

雨女なので、今回も順調に降りましたが、ロマーナと合わせて「中華レッスンその2」の試作用ももろもろ、浅草開化楼さんに買い出しに。

 

サローネグループ総料理長の樋口さんのご紹介で、教室でも浅草開化楼、不死鳥カラスさんのカラヒグ麺を何度か使わせて頂いてきたけれど、ある時カラスさんが、「田中さん、これ、よかったら食べてみて」とおまけでくださった太麺「ロマーナ」がとても気に入って、いつか生徒さんたちにも食べさせてあげたいなぁって。

 

「ロマーナ」は私のイメージでは、トスカーナのPiciに似ています。定番のシンプルなサディポモドーロのほかに、兎をビアンコで煮たソースに合わせたりするピチ。


「ナポリ風ジェノベーゼ」は本場ナポリでは「Ziti」と呼ばれる太い筒状のマカロニを合わせるのがお約束なのだけど、しっかりしたコシ&食べごたえのある「ロマーナ」が、山盛りの玉ねぎで肉を煮込むボリュームのあるソース「ナポリ風ジェノベーゼ」を受け止めてくれて、ホントに美味しいパスタになりましたよ。

 

 


カラヒグ麺とは違って、200gパックになっています。製麺したてに手でつかんだ形をつけるのも大事なポイントだそう。

 

★サイズ感をお伝えするのにボールペン載せましたが、すべて消毒済です。


 

 

さてさて、以下は本題離れて、月末開催の「家庭の中華 特別レッスンその2」のお話も。

 

 

前回個人買いで合わせて送って頂いた、浅草開化楼さんの中華麺やいろいろも気に入って、9月25日26日の「中華レッスンその2」を企画しました。

夏の教室の中華編が好評だったせいか、カラヒグ麺のファンが多いせいか、あっという間に2クラス満席になってしまって、私はもう職業を変えるべきなのか…苦笑


冗談はさておき、家中華、おいしいですものね。3クラス目もご希望があって増設しましたので、ご興味あるかたはお問い合わせくださいませ。

 

写真のアイテムのほかに、前回送って頂いて美味しかった「蒸籠むしの焼きそば」で「黒酢焼きそば」も教えます↓。何もないときでも、焼きそばの麺があればすぐできちゃう、さっぱりしていて美味しいオトナの焼きそばです。

 

 

ラーメン屋さんに卸していらっしゃるのだから焼き餃子に合う皮だとは思うけど、トマト牛肉&バジリコ餡は水餃子がお勧めなので、皮の手作りは大変ですし、こちらで試作しても美味しかったので!↓

 

四川風のぴり辛そぼろをのせた「重慶小麺」にする中華麺も、カラスさんお勧めのおいしい麺をわけて頂けそう。食いしん坊だから、仕事のパスタを仕上げたほか、夕飯に、頂いてきた中華麺もすぐに食べてしまいました。

 

イタリアンの試作の仕上げをしつつも、心ははや中華にいっている、今日もまた複雑な心境のワタクシ苦笑。

 


トマト牛肉水餃子は、もうひと頑張り、と思っていて、台湾のリンちゃんに「助けて〜」メッセを出したとこ、さらなるブラッシュアップができるかな。

 

さて、イタリアンのレシピ打ちに戻らねば!