をする
僕は「これからどんどん寒くなってくるな…」なんて考えていた
冬は温かい飲み物が飲みたくなる
とりあえず何かを温めよう
そう思い立ち、冷蔵庫の中を漁ろうとした僕の目に止まったもの…
それは一本のコカコーラ…
注ぐ
カップの縁の方にちらほら泡が見える
まだ炭酸はしっかり残っている
レンジにカップを入れ、扉を閉じ、ボタンを押す
レンジが唸りをあげた
僕はふと考える
コーラの温度が上がると炭酸が抜ける
レンジが二酸化炭素で満たされる
僕はレンジから離れ、100秒の時が過ぎた
レンジが恐怖の終末を告げた
扉を開けて、カップを出す
熱くなったコーラから炭酸がどんどん抜ける
勇気を出して口に含む
なんとも言えない味が広がる
何かに例えようとしてがぶがぶ飲む
それでも例えが浮かばない
何口目かを飲もうとした時、手が止まった
不味い…
不味い不味い不味い不味い
炭酸が抜けたことと、爽やかな味を感じさせる香料が温度と合わないことが原因だと気づいた
砂糖みたいな重い甘味を加えればマシかもしれない…
でも僕は二度とやらない
やらない