キリストはかずかずの軌跡をおこなったかもしれない


しかし今こうして棺が出てきたことでわかった事実=


人として結婚もし子供もいた人間だったのだ


というのはキリスト教徒にとっては来臨かもしれないし


神をうしなったかもしれない。。。。。




 (チャーリーの報告5)


14章 鑑識にまわされたイエス

土の「指紋」

2006年1月1日
シンパからチャーリーへ
cc‥J・キヤメロン、1‥アイパー、S・ギブソン


チャーリー、 さあ役者はそろった。
身元のしっかりした墓、昔のままで見つかった骨相、新約聖書にあるとおりの名前。
「ヨセフの息子イエス」「マリア」「ヨセ」「師として知られたマリアムネ」……そしてDNAだ。
 だが、まだタルビオットから「失われた骨相」がある。
あれが消えたのと同じころに、謎の骨相「ヨセフの息子ヤコブ、イエスの弟」が現れた。
 ハーシュル・シャンクスの依頼であれを見たとき、ティバーが記録した寸法はIAAの記録にある「失われた骨棺」の寸法とほぼ一致する。
あれが実はタルビオツトの「失われた骨相」だったと証明できれば、もう文句のつけようがないだろう。
 パティナの解析は進んでいるかな?
 「指紋照合」は済んだかい?
 ヤコブのと同じか?
 タルビオツトにあったすべての骨相と同じか?
 できるだけ早く教えてくれ。
                                          シンパより

 タルビオツトの墓の壁や骨相の表面に形成されていたパティナ(鉱物質の薄膜)。
その「指紋」を照合したらどうかと提案したのはぼくだ。
 土や岩石にはマグネシウムやチタンなどの微量元素が含まれているが、それぞれの量や状態は場所や年代、環境によって異なり、まず2つとして完壁に同じものはない。
人間の指紋
と同じだ。
環境的な条件がまったく同じなら「指紋」は完璧に一致するはずだが、現実には細菌の付着その他で微妙に異なる。
しかし時代と場所で一定のパターンは出る。
 こうした化学的「指紋」を電子線マイクロアナライザー(EPMA)で分析すれば、特定の墓とそこにあった骨相に共通の元素スペクトル(つまり「指紋」だ)がわかる。
だから、たとえ別の場所で「発見」された骨相でも出所は同じと判定できる。
 すでにイスラエルで、地質学者のアムノン・ローゼンフエルドとシモン・イラーニが、ヤコブの骨相のパティナについてEPMAによる分析を行っていた。
シンパは2人に連絡を取り、その結果と分析に使われたサンプルを送ってきていた。
「ヤコブの骨相」の標本はもう1っぁった。
トロントのロイヤル・オンタリオ博物館の学芸員ビンセント・バートリから送られてきたもので、これもEPMAによる分析を行っていた。
 まずはタルビオツトの墓の壁とその骨棺から採取した標本すべてが同じ元素スペクトルを示すかどうか。
同じだとわかったら、「ヤコブの骨相」の分析結果と照合する。
結果が一致しても、まだ安心はできない。
同時期のエルサレムで発見された墓を無作為抽出し、その「指紋」を割り出し、タルビオット系の指紋と有意な差があるかどうかを確認しなければならないのだ。

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