結局その日曜日の午後
スタバ＆買物から帰ってくると家の前
に見慣れない車があり
ちょっと嫌な予感がしてペピートと
顔を見合わせ
ペピートが先に家に入り確認すると
あのちょっとお馬鹿な義姉と甥っ子
（現在無職）とその彼氏
義母の面倒を見てくれている義姉と
甥っ子
家出中のお姉さんと姪っ子が義母が
リビングにおり
ペピートは断ったらしいのですが、結局集まって
きました。
家出中のお姉さんを励ます会と称して
トランプをしたり、昼食の準備を
始めていて
自分達が集まって話したいだけ
私はアホ臭くなり2階に上がったの
ですが
話によると翌日の月曜日に調停1回目
が始まり、双方が出廷するらしい
義姉さんは離婚の意思が固く、復縁
する気は一切なし
細々と続けていた得意のピニャータの
注文販売や洋裁の仕事で独立したい
らしく
ファミリーは手助けできる範囲で応援
するようです。
私、ミシンを買うくらいの無利息融資は考えてます。
で
翌日
ペピート
”ねえ、さっきお姉ちゃんから連絡が
あったの”
”相手が離婚したら娘の養育費として
月1500ペソしか払わないって言って
るらしいの”
※13,000円位
”家を勝手に出て行くのはお前だろって”
”それを聞いて家族全員凄く頭に来てるの”
”娘の薬代だってあるし、介護が必要だから
外で働けないの知ってるくせに”
私
”ふ～ん”
ペピート
”ねえ、友達のJに連絡して弁護士
紹介してって言ってもらえない？”
遅くね～？
私
”ねえ、調停は午後からでしょ？
誰と誰が付き添って行くの？”
ペピート
”お姉ちゃんと甥っ子”
私
”弁護士は？”
ペピート
”付けてないもん”
素人が丸腰で挑むつもりだったのか？
私
”相手は？”
ペピート
”それがね、どうしよう、相手方の
弁護士も来るんだって”
当然だろ
私
”そしたらJに今日出廷できて離婚協議に
強い弁護士を紹介してもらえば良いのね？”
ペピート
”お願い”
という事で
結婚式にも来てくれて、毎年誕生日
にも招待してくれる
今や若き州議会議員の友人弁護士に
連絡をして
彼の知り合いの辣腕女性弁護士を紹介して
もらい、その連絡先をペピートに伝えた
のが昼前の事。
ペピートは即行コンタクトを取り調停の
前にこの弁護士さんと会う事ができ、
無事に契約したようで。
その日の帰宅後
ペピート
”あのね、弁護士さんとてもいい感じ”
”色々助けてくれそうなの”
”お姉ちゃんも女性の弁護士だから
話しやすいみたい”
”弁護士さんの話だとハラスメントの
慰謝料も取れそうだし、養育費も
ほぼ確実に認められるって”
”裁判所の命令で旦那の給与から毎月
差し引かるように手続きもしてくれ
るって”
”もっと早く相談しておけばよかった”
弁護士は金儲けしか考えてないとか言っていたのは貴方
私
”Jに御礼しておかなきゃね”
”全部終わったらJとその弁護士さんを
食事にでも招待するかね”
ペピート
”あとさ甥っ子も頑張ってくれてる
から招待する？”
私
”それは貴方が叔父として招待して
あげてください”
”私は主催しませんよ”
ペピート
”なんでよ”
私
”あの親離れしてない甥っ子とセット
で子離れしてない義姉さんと最悪の場合
甥っ子の彼氏も付いて来るじゃん”
ペピート
”駄目？”
私
”いいか、私とペピートが逆の立場
だった時の事想像しろ”
”私の姉が何やらめんどくさい問題を
抱えていたとして、その解決の為に
ペピートが知り合いの弁護士を紹介
してくれたとしよう”
99%そんな事は起きないけど
”姉の問題解決に親身になって協力して
くれたと言って、私の姪っ子1号を
ペピートはお礼に食事に誘うというん
だな？”
ペピート
”・・・・。”
私
”私は友人としてJに感謝してるので
御礼をするけど、叔父として甥っ子に
対して感謝しているのなら、ペピートが
招待するべきじゃね？”
ペピート
”わかったもん”
と何やら若干不満そうですが
今後も私が義家族の問題解決に協力は
しますが、深入りはしないスタンスは
崩さない事を
再認識した次第です。
ペピートファミリーに限らずこの国の人達
とても親切でお節介焼きで本当に優しい人
が多いんですが
欠点は感情論に走り集団で大迷走し、
具体的な解決策を考える事を忘れがち
今回だって最初から弁護士さんに相談をし
今の立場が有利な状況である事を理解して
いたら
ファミリー大勢で深夜の会議や電話をする
事も無かったんじゃないかと思います。
この旦那は自分が契約した弁護士よりも
遥かにレベルの高い弁護士を義姉さんが
連れてこられ、主導権を握られた事が
相当悔しかったらしく
小僧の様な経験のない弁護士を連れて来たらしい。
「全部裏で指示したのはペピートだろ」
って言葉を裁判所からの帰り際に吐いて
行ったらしいです
甘いわ～
ペピートを裏で操っていたのは
この私(笑)
