エレメンタリークラスでクッキングの話になることも
少なくありません。
先生、この前夜ご飯を作ったらみんな美味しいって
言ってくれたよ。小4 Sくん
この前、パパと一緒におやつ作ったよ。小3 Rちゃん
魚料理はこんな料理もおススメだよ。小4 Kくん
(小2くらいから魚を捌いています)
などなど
土鍋でご飯を炊いたり、お洗濯・洗濯物を干したり、
お風呂掃除をしたり、食器を洗ったり、
家族と一緒のときはもちろん、
お留守番をしているときも家事を
やっている子どももいます。
お手伝いやクッキングを小学生でもしているのは、
それが当たり前のことととらえていて、
自分はお客様ではないんだ、家族のために自分の役割を考え、
まさに自立。
特にインファントクラス(母子同室)から
何度も何度もお手伝いやクッキングをご自宅で楽しまれて
くださいね~と、お伝えしています。
それは子どもが暇だから上記のものをではなく、
きちんと理由があります。
それは自立に直結しているから、です。
五感を使った、運動(微細・粗大)の敏感期に
あわせたクッキング・お手伝いがたくさんあります。
いつの間にか、鉛筆を持つしっかりとした3指も獲得
できてしまいます。
第一段階の「一人でできるように手伝って」から、
第二段階で「一人で考えるように手伝って」となり、
今夜のメニューはどうしようか、
お料理している間にこのお皿を用意しようかなど、
子どもたちは色々先を見通しながら考えて行っていきます。
この土台は、乳幼児期のクッキングからきています。
1歳、2歳児のクッキングは大変です。
でもこの日常を丁寧にされると、年長くらいから
小学校入学の頃には大人が楽になります。
ご飯が炊けたり、お味噌汁が作れるようになります。
ママ、ご飯まだ~お腹空いた~ではなく、
自分でできることは自分でする。
お手伝いは、お小遣いあげるからね~ではなく、
社会にでる前の練習がご家庭。
家族の一員として何ができるのか。
家族会議をおススメしていますが、5,6歳で
自分の役割を決め、責任もってお風呂掃除や
お皿洗い、配膳などをしている幼児クラスの
お子さんも多いです。
子どもだからまだできない、
お手伝いもクッキングもやらずにいると、
いざ小学生になり、(クッキングが小学生になり、
好きになる子もいますが)「やらされている」と感じたり、
小学生になると学校も習い事でも忙しくなり、
それどころではなくなります。
幼児期から当たり前のようにやっていると、
当たり前のように小学生になってもやっています。
先日、ワークショップを行いましたが、
早速2歳児のお子さんとクッキングを楽しまれている
ご報告をいただきました。
自立とはなに?
簡単なようで難しい「自立」ということば。
小学生の子どもたちと一緒に話していて、
本当の意味での「自立」に向かっている子どもたちだな、
と改めて思いました。