くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
―子規
暦上の「穀雨」の到来に合わせたかのように
冷たい“春雨”が降り続く朝はいかがお過ごしですか?
今日はこの“春雨”のせいで
一日中煙ったような景色が広がり
こうしている今も、青空を隠し続ける灰色の雲に
恨めしい目を向けてしまいますが、
週末あたりからはようやく青空も戻るとの予想で、
桜の季節から新緑へ、春の色彩が最も豊かになる風景を愉しめそうですね。
彩さん http://ameblo.jp/sugimoto-aya/ &由美ママは、昨日、ご懇意にさせていただいている細川護熙元首相の「市井の山居」と題する初の“絵画展のオープニングレセプションへと銀座「メゾンエルメス 8階フォーラム」へと出かけました!
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殿様の初の絵画展『市井の山居』 http://www.art-it.asia/u/maisonhermes
(4月22日~7月19日まで at 銀座「メゾンエルメス8階フォーラム」)
さて、春はもともと「穀雨」の恵みに出会う季節と云われ、
「穀雨」とは、百穀の種の生長を助け、花芽・木の芽を出させる雨・・・のことで、
田畑を潤して苗木の活着や種蒔きには好まれる反面、
この雨が続くと「菜種梅雨」と呼び、
さらに長引くと「木の芽梅雨」と疎まれることもあります。
この「菜種梅雨(なたねつゆ)」」とは、3月下旬から4月上旬にかけて、
“菜の花”の咲いている時期に降り続く“長雨”を表しますが、
その名の由来は、“菜の花”をはじめ様々な花を“催す(咲かせる)”という意味からで、
「春霖(しゅんりん)」や「催花雨(さいかう)」という別名もありますが、
「催花」が同音の「菜花」に通ずることから、
「菜花雨」→「菜種梅雨」になったという説もあり、
雨が降るたびに、“菜の花”の甘い香りが漂ってきそうな名前ですね。
また、単に「春雨」と云うのも、この頃の雨を指して言う場合が多く、
月形半平太の名台詞「春雨じゃ、濡れてゆこう・・」も、
草木の芽を張らせ花を咲かせる柔らかい“春の雨”だからこそ、粋に聞こえます!
そしてこのように、春から夏にかけては、
植物にとって成長を促す大切な“長雨”が降ることから、
この時季の雨には植物の名前が付いているものが多く、
「菜種梅雨」の季節が終わると・・・
5月初旬は「たけのこ梅雨」
そして、5月中旬からは「卯の花くたし」
そのあと、梅の実の熟す頃に本格的な「梅雨」がやってきますが、
“雨”で季節の移り変わりを感じてみるのも風情があっていいものですね。
http://jp.fujitsu.com/family/sibu/toukai/kisetsu/sai/sai0403-01.html
http://tenki.www.infoseek.co.jp/Tenki?pg=tk_topic_tue.html&sv=TE&svx=301300&svp=SEEK
http://www.nikkeibp.co.jp/news/life07q2/531040/
「メゾンエルメス」にて細川護熙元首相との記念撮影!
さらに“細川家”・・・と言えば・・・???
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4月20日(火)より上野・東京国立博物館平成館にて、【[特別展]細川家の至宝 珠玉の永青文庫コレクション】 http://www.hosokawaten.com/ が始まりましたので、是非お出かけ下さい!!!
唄はねば 夜なべさびしや 菜種梅雨
―森川 暁水
それでは、桜の桃色から“菜の花”の黄色へ、そして陽光映える緑へ・・・と、色も季節とともに移り変わりつつある「穀雨」ですから、どうか“菜の花”の向こうに、生まれたての若葉を愛でられるようなよき一日をお過ごし下さい。