2012年10月20日(土)

■【贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留】その4 簪(かんざし)のルーツ。

テーマ:▶【贅を尽くした昔の逸品】

ここ最近、ちょっと真面目に(笑)、べっ甲のことや、昔のかんざしのことを書いて来ました。私自身も商売柄、父や取引先のべっ甲職人、問屋さんなどから色々な事を見聞きして覚えて来ました。

しかし、こうしてブログに書くにあたり、自分で曖昧なところや疑問に思っていたことが出て来ます。そんな時は、なるべくその裏付けを取るために、かんざしや骨董の専門書ネットなどで調べてから書くようにしています。

するとどうでしょう、今まで自分が知らなかった事柄や、そこに付随する様々な発見(ウラ話し、サイドストーリーなど)を得ることが間々あります。また時には、参考にする書物、WEBサイトによっては、それぞれに違ったことが書いてあって、えっ、どっちがホント!?なんてこともあります。


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何せ、日本におけるかんざしの歴史は遥か昔、縄文時代 約1万年前から紀元前3世紀ごろまでの約8000年間。)まで遡るといわれています。

当時の古代日本では、一本の細い棒に呪力が宿ると信じられていて、それを髪に挿すことで、魔を払うことができる(魔除け)と考えていたようです。これが今日の簪(かんざし)のルーツではないかと言われています。


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後に8世紀、奈良時代(710年~794年)に入り、中国から様々な文化とともに髪飾りも伝わってきました。その流れの中で元々、魔を除ける、神霊、精霊的な要素が強かった日本古来のかんざしは、次第に華やかな装飾的な要素を深めていったのだと考えられています。またそれは当時の日本人の髪型、文化の変容と共に日本独自に変化して行き、江戸時代末期において、かんざし最大の隆盛を見せたと言われています。

 

髪飾り専門の飾り職人が技術の粋を凝らし、平打ち簪、玉簪、花簪、びらびら簪など様々な種類の簪が生まれたのも、この頃だったと言われています。


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※写真のかんざしはすべて、かなめ屋のかんざし。一部売れてしまったものも御座います。

 

とまぁ、また、例の如く、前置きが長くなりましたが、

今日は久し振りに【贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留 】のテーマで、前回、前々回ご紹介した、櫛、笄の本物をいくつかご紹介させて頂きます。

それぞれ製作された時代は、おおよそ、大正~昭和初期頃に掛けて。1万年以上続くかんざしの歴史を考えれば、極々最近のものになります。

どれも当時は大変高価な女性の装飾品でしたが、今となっては、需要も極めて少なく、一部花柳界の方や古美術のコレクターの方などがお越しなられた時にお見せしているに過ぎません。もう、このようなかんざしを作れる職人も殆どなく、言い換えれば、美術的、歴史的な価値は非常に高い大変貴重なかんざしとも言えるのではないでしょうか。



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・櫛(本べっ甲)(参考品)



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・櫛(牛爪) (参考品)



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・櫛(牛爪) 【参考品】

 


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・櫛(本べっ甲)参考品



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・櫛(本べっ甲) (参考品)

 


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・櫛(張りべっ甲)(参考品)

 

 

張りべっ甲:土台に特殊な加工を施した牛の爪を使い、その表面に薄く本べっ甲を貼り合わせたもの。

 

当時からべっ甲は大変希少で高価だった為、このように総白べっ甲色で、一般庶民の間で流通したかんざしの殆どが、この張りべっ甲や、セルロイド、ベークライト系の合成樹脂で作られたものだったようです。

 

また、現在日本各地より昔のべっ甲(と称する)かんざし修理のご依頼を頂いておりますが、その多くが残念ながら本べっ甲ではなく、この貼りべっ甲セルロイドのかんざしです。基本的にべっ甲以外のものは修理をお断りしております。

ただ、物によっては、一見私たちプロが見ても見間違うほどよく出来たものもあるので、一般の方では見分けがつかないのは当然です。ある意味、昔の職人さんは、本当に腕が良かったのです。


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・櫛(セルロイド) 【参考品】

 



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・笄(本べっ甲) 【参考品】

 


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・笄(張りべっ甲) 【参考品】

 


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・笄(張りべっ甲) 【参考品】

 


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・笄(本べっ甲) 【参考品】

 


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・笄(馬爪) 【参考品】

 

馬爪(バズ):牛爪(ぎゅうづめ)と同じように、馬の爪に特殊な加工を施すと、上の写真のように一見べっ甲と見間違うほどの製品が出来上がります。ただ、透明度があまりよくなく、黄色味がかった乳白色のものが多く、牛爪ほど作られなかった、珍しいものです。

 



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・笄(セルロイド、ベークライト) 【参考品】

 

 

■関連記事

・『純和風の古典的な髪飾り。櫛、笄、髪結いの道具!?プラスチック製のコスチュームかんざし。

ブログ2012年10月19日号

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ブログ2012年10月18日号

贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留 】ブログテーマ

 

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、製作時に使用する材料費、工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

 

 

 

 

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2 ■Re:こんにちは。

>びんさとさん

コメント、有難う御座います!

>FBではいつも見ていましたが。
>でも、やっぱり素敵ですね。
>日本人だなと感じます。

改めて、有難う御座います!

それでは是非!今度は店頭にお越しください。
直にお手に取って、べっ甲の優しいぬくもり、
そして日本の伝統文化に触れて見て下さい。(笑)



1 ■こんにちは。

FBではいつも見ていましたが。
改めて、ブログを見ていくと・・・目の保養をさせていただき・・・
満足です。

でも、やっぱり素敵ですね。
日本人だなと感じます。

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