後ろを振り返っても私には闇しか無いって事。
こうして笑えるようになった今でも、すぐ後ろには真っ暗な底無し沼が広がっていて、私が足を取られるのを待っているんだ。
考えが至らない、臨機応変に動けない、どうしようもなく馬鹿な自分に嫌気が差して失望して…。
道行く笑いながら歩く学生達を眺めて羨望を抱いたって、しょうがないんだよ。
私はもう終わってしまったんだから。
その代わり、得たものだって有るだろう?
今はただ、がむしゃらに走れば良い。
前だけを見て。
不安を期待に塗り替えて。
失望を可能性で彩って。
大丈夫。大丈夫。大丈夫。
前だけを見て進め。