ブレスレットの修理と燻し処理 | 介護の学校再生計画

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介護員の育成をしてきましたが、受講生が集まらなくなり一時的に事業を中断しました。少人数での開講を何度か実施したことで債務も蓄積してしまったので、これから復活に向けて頑張ります。


テーマ:

 お客様からのオーダー。

レナードカムホートのブレスレットの修理と、燻し処理。

同じく、カムホートのネックレスと、ウォレットチェーンの燻し処理も一緒に依頼を頂いた。


茨城走破(アメブロ版)
 ブレスレットは、留め金の口の部分であるクチバシが、軸が抜け落ちてしまった事で部品が分離してしまった。

お客さんが自ら用意されていたパーツから移植しての修理を指示された。


茨城走破(アメブロ版)

 軸の抜けてしまった部位。

これじゃ、使えない。

茨城走破(アメブロ版)

 移植元のキーホルダーを分解。

このキーホルダーは、2個のクチバシを1個のリングで結合したもの。


 だから、クチバシは2つある。

ここからクチバシを一つ使用するのだが、作業の効率上、クチバシだけでなく、クチバシ+リングを使用して、クチバシ×1を不要とする。


 使用しない方クチバシにノコを入れて口を開き、リングを分離。


茨城走破(アメブロ版)

 分離完了!

上は使用しないクチバシ。下を使用する。 

茨城走破(アメブロ版)

 ブレスレットのほうは、チェーンのコマの部分で口を開き、ここへ移植するクチバシ+リングを入れる。

チェーンのコマは組み立てた時にロウ付けした箇所がある。

こっち側は違う。反対側だ。

茨城走破(アメブロ版)

 ロウ付け箇所確認。ここを加熱すればロウが流れ落ち、口を開くことができる。

口を開けるためにはノコで切断すると、ノコの刃の厚み分が失われるので、再度ロウ付けした際には、若干形状が狂ってしまう。

 まあ、目で見てわかるほどにはならないが、極力元の状態に戻す完全な作業がしたい。
 だから、ロウ付け箇所を加熱して口を開くのだ。


茨城走破(アメブロ版)

 ロウ付け箇所をスタンドに固定。

茨城走破(アメブロ版)

 マイクロバーナーで加熱。


茨城走破(アメブロ版)
 ロウが流れた。ロウが液体になったと同時にラジオペンチの先端をチェーンの内側に入れ、内側から開いて口を開ける。

茨城走破(アメブロ版)

 ブレスレットからコマだけを一度取り外し、接合部をヤスリで平らに仕上げる。

流れたロウが付着し、ギザギザに荒れていて、このままではロウ付けできないから。


茨城走破(アメブロ版)

 ブレスレット本体と移植するパーツをコマに通してロウ付け準備。

接合面同志をすき間なく当てる。

茨城走破(アメブロ版)
 接合部にロウを乗せてロウ付け。



茨城走破(アメブロ版)
 ロウ付け完了。

棒ヤスリで大まかに形を整える。


茨城走破(アメブロ版)

 こんな感じ。

白くなっているのはロウ付けで加熱された後、酸で洗うため。

茨城走破(アメブロ版)

 棒ヤスリで仕上げた状態。まだ表面は滑らかではないが、形状はほぼ復活している。

茨城走破(アメブロ版)
 徐々に目の細かいヤスリに切り替えながら研磨を続ける。

紙ヤスリで研磨するのだが、リューターの先端に紙ヤスリの巻かれたポイントを使用すると作業効率も良いし、平らに仕上げるのに効果的。

 写真は傾斜の片方だけ磨いたところ。これだけの違いが出る。


茨城走破(アメブロ版)

 リューター研磨が完了。だいぶ表面が滑らかになった。


茨城走破(アメブロ版)

 リューターの先端をシリコンゴムのポイントに替えて精密研磨。

シルバー好きの人にはたまらない鏡面になっていく。


茨城走破(アメブロ版)

 研磨完了。

茨城走破(アメブロ版)

 ビカビカになった。

茨城走破(アメブロ版)

 全体写真。まだロウ付け箇所が真っ白な状態。

これから燻し処理をしてブレス全体の調和をとる。

茨城走破(アメブロ版)

 燻し液に浸す。

これはムトハップという入浴剤。

彫金専用の燻し液は大変高価なので、これを愛用する彫金師はとても多い。

ただ、残念な事に発売中止となってしまった。

理由は、自殺に使用されるようになってしまったから。

少し前に頻発に発生した「硫化水素自殺」。

実はこの液体を使用したもの。
 もう高価な彫金用の「燻し液」を購入するしかない。


茨城走破(アメブロ版)

 いぶし液から出した状態。

温泉の匂いが部屋に充満する。

茨城走破(アメブロ版)

 ガスバーナーで加熱して硫化を促進する。

茨城走破(アメブロ版)

 硫化完了。

茨城走破(アメブロ版)

 中性洗剤でしっかりと水洗い。

茨城走破(アメブロ版)

 バフ研磨で、硫化した真っ黒なブレスを研磨して光らせる。

バフは高速回転する布製の円盤に研磨剤を塗ってこすりつける手法。

チェーンなどな特にコマとコマの間に布の繊維が食い込んでしまい、製品を巻き込んでしまう恐れがある。

 巻き込まれるとものすごい勢いで巻き込んだ製品が飛んできてケガをするか天井や床に叩き付けられる。

もう何度もやっているが、以前手の甲をひっぱたかれ、いまでも痕が残ってる。

 痛すぎてしゃがみ込んでしばらく動けないほど(もちろん製品もダメになる)。

ホントはしっかりつかんでいれば、巻き込まれる事はないのだが、研磨に夢中になると、ついつかむ力が緩んでしまう。その瞬間にケガをする。


 今はちょっとトラウマ状態でもあり、この作業が怖い(笑)。

だから、腰にナスカンのついたベルトを巻き、凧糸で製品を結んだ状態で作業にかかる。

手が緩んでも巻き込まれるのを防ぐ事ができる。

 バフモーターも俺のカラダまで巻き込むだけの力はない。


茨城走破(アメブロ版)

 凧糸で自分のカラダとブレスをつなぐ。

そしてバフ研磨。

茨城走破(アメブロ版)

 バフ研磨完了。

低い部分はバフが届かないので、磨かれず、出っ張った部分だけがシルバーの鏡面となる。

茨城走破(アメブロ版)

 できたドキドキ

茨城走破(アメブロ版)

 ウォレットチェーンを同様に燻し処理。

これは処理前。

 ほとんどわからない写真になってしまったが、お客さんは、シルバークリーナーでクリーニングされていたとのこと。

シルバークリーナーは、銀の黒ずみを一瞬で取り除く液。


 燻し=黒ずみだから、この製品のように燻しをうまく利用したものは、クリーニング液を使用すると、すっかり燻しが取れてしまうのでご注意を。


茨城走破(アメブロ版)

 燻し処理完了!


茨城走破(アメブロ版)

 やっぱいいね。燻しがシルバーの輝きを引き立てている。

茨城走破(アメブロ版)

 ネックレスも燻す。

茨城走破(アメブロ版)

 処理前


茨城走破(アメブロ版)

 処理後

 きちんと低い部分に燻しが入った。

茨城走破(アメブロ版)

 燻しは、模様を目立たせると同時に、製品の凹凸を引き立たせ、立体感を出す。


茨城走破(アメブロ版)

 完成!

7/28に使用したいとの事だったが、ギリギリになってしまい、7/27の夜10時過ぎにお客様の元までクルマで届けた。

・ブレスレット修理・・・・・・・・・・・・・・・・\3,000

・ブレスレット燻し処理・・・・・・・・・・・・\2.000

・ネックレス燻し処理・・・・・・・・・・・・・・\2,000

・ウォレットチェーン燻し処理・・・・・・・\2,000

                  合 計 \9,000



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