「どんなサービスができるか」
「どんな特徴があるか」
それを伝えたい気持ち、よく分かります。
でも――
そのチラシ、トリセツになっていませんか?
情報を詰め込みすぎると、脳は止まる
たとえば整体院のチラシ。
・肩こり
・腰痛
・膝の痛み
・冷え性
・猫背
・骨盤矯正
「あれもできます」
「これも得意です」
一見、親切そうに見えますが、
実はこれ、人の脳にとっては過負荷です。
仮に読んでもらえたとしても、
「結局、何が言いたいの?」
「私のどの悩みを解決してくれるの?」
と、頭の中はカオス状態。
内容は悪くないのに、“焦点がぼやけて”伝わらない。
今度は盛りすぎると、信じてもらえない
逆に、こうなるとどうでしょう。
「1回で劇的改善!」
「奇跡の整体!」
今度は一気にウソっぽい。
SNS慣れした人ほど、
「なんか胡散臭いな…」と心のシャッターを下ろします。
つまり現代のチラシは、
・説明しても届かない
・感情を煽っても信用されない
この二重の壁にぶつかっているのです。
清少納言は「ベネフィット」を描いた天才だった
ここで思い出したいのが、千年前の作家、
**清少納言**です。
『枕草子』には、こんな一文があります。
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて…
「春が好き」なんて、一言も書いていません。
でも読むだけで、
・冷たい空気
・白みはじめる空
・静かな朝の気配
が、頭の中に立ち上がる。
清少納言は、
体験(=ベネフィット)を情景で再生させる人でした。
説明しないのに、伝わる。
この感性こそ、現代のチラシが失いがちな力です。
チラシも「物語」で描く
必要なのは、
読む人の頭の中に映像を浮かばせること。
たとえば、
「当院は最新機器を導入しています」
よりも、
「朝起きたときの“あの痛み”が、
気づけば消えている。
そんな朝を迎えてほしい。」
この一文のほうが、
一気に“自分ごと”になります。
商品説明ではなく、
体験の情景を描く。
それが「物語チラシ」の骨格です。
お客様の声は「結果」より「気持ちの動き」
「お客様の声」は、
本来いちばん信頼を生むパート。
でも響かない理由は、だいたいこの2つです。
① お願いして書いてもらっている
「よかったら感想を…」
で生まれるのは、
「丁寧でした」
「またお願いしたいです」
背景が見えず、
自分ごとにならない感想文。
② 結果しか語っていない
「3ヶ月で−5kg!」
「1回で腰痛がラクに!」
変化だけでは、人は動きません。
人が共感するのは、葛藤と過程です。
ドラマを最終回だけ見ても、
感動しないのと同じ。
響く声は、こんな形です
3人の子育てで自分の時間がなく、
肩こりがひどくても
「私だけ我慢すればいい」と思っていました。
正直、チラシを見ても
「どうせ変わらない」と思っていたんです。
でも限界の日に、
ふとそのチラシを思い出して…。
行ってみたら、
その日の夜、
「あれ、寝つきがいいかも」と感じて。
今では、
子どもと散歩する時間が楽しみです。
結果より、心の動き。
ここに、人は惹かれます。
物語チラシは、実は難しくない
「物語なんて書けない…」
そう感じる方も多いですが、
映画のような話を作る必要はありません。
あなたが書くのは、
少し前の自分です。
・どんな悩みを抱えていたか
・なぜ、そのままにしていたか
・何をきっかけに動いたか
この3つを書くだけで、
「結果」ではなく「腹落ち」する文章になります。
あなたの小さな一歩は、
今迷っている誰かの、大きな一歩になる。
学びを、実践に変えたい方へ
もしあなたが、
・チラシを配っても反応がない
・インスタ投稿が続かない
そんな悩みを感じているなら、
こちらも参考にしてみてください。
▶50点のチラシでも反響が取れるポスティング講座
▶少ないフォロワーでもマネタイズできるインスタ活用法
「売り込む」のではなく、
伝わる設計を学ぶ内容です。
P.S
「肩こり専門」でチラシを作ると、
「腰も見てもらえますか?」
「膝もお願いできますか?」
――これ、よくあります。
なぜか?
・ヒックの法則
選択肢が多いほど、人は判断できない
・投影効果
自分の悩みに似た言葉を、無意識に置き換えて読む
・専門性ヒューリスティック
「専門=信頼できる」と感じる
一つに絞ることで、
逆に共感の幅が広がるのです。
千年前、清少納言が
「春はあけぼの」とだけ書いて、
無限の情景を浮かばせたように。
現代のチラシにも、
語りすぎない美しさが必要なのかもしれません。