9月11日のブログでお知らせしたように

http://ameblo.jp/ginnami2/entry-11611779842.html


現在、私が体験したさまざまな形の「ホスピス緩和ケア」を連載中です


そんなのとんでもない・・知りたくない・・非常識だ・・     と思う方は

以下は読まないでください・・


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4回目は、50代の肺がん、男性患者さんの紹介です


Sさんは、奥様と娘さんの3人家族

がん専門病院で、「あとは緩和」と言われた方


当院に来院当初は

食事が摂れない・・咳が出る・・苦しい・・

精神的に落込み、体重も15kg痩せた・・と

あきらめと、憤りが混ざった、独特の表情をしていた


体調が芳しくないので休職用の診断書を書いてほしいと・・


その後、当院での治療を開始した

同時進行で入院先の病院も確保した

直ぐは使わないけど介護保険の申請も行った

自宅で安心に過ごせるように・・と



週に1回、奥様と仲良く通院された・・


「治療がある」ということがうれしいと話す

数回の治療で体調が良くなった


休職の診断書を出したけど、食欲も出てきて体調がよいので

復職したい、許可をしてほしいと言うSさん


「OKビックリマーク」と三好医師


半日勤務の復職を果たしたSさん

午前中治療を行い、終わると仕事に行った・・

スーツ姿で通院する姿は、かっこよく見えた・・

私達は治療が終わると 「行ってらっしゃいバイバイ」と見送った


そんな良い時期が半年位続いた・・


徐々に呼吸が苦しくなり在宅酸素が必要となった

再び仕事を休職することになった・・


通院が難しくなった


呼吸が苦しくなり、入院すると連絡が入った


入院先は、当院治療開始時に連携をお願いしていたO病院

もともとは地域密着型の総合病院・・

息子さんの代になり、病院を建替え

緩和ケアの患者さんも受けるようになったと・・


公には「緩和ケア」の看板を出していない・・


病院見学・挨拶かたがた、三好医師とお見舞いに行った


現:院長が主治医となっており

先に話を聞くことが出来た・・


呼吸状態は大きく改善せず、まだ入院してたら・・と話したけど

もう退院する・・と言うので、帰します

たぶん、すぐ再入院になると思います・・と


その後病室にむかうと、Sさんがニコニコしながら

「退院します・・」と


呼吸状態を考えると、自宅に帰るのは勧めない・・

でも、本人の意思は尊重したいという主治医

在宅医療を導入し、自宅での安心を担保しよう・・となった


たまたまラッキーだったのは

  ・入院先のO病院が訪問診療を開始した(まだ数件だけど・・)

     訪問可能なエリアなので、訪問診療をお願いする

  ・ベテランの訪問看護ステーションに訪問看護を依頼する


これらの在宅診療を導入しながら、なんとか自宅にとなった・・


自宅に帰ったSさんは、家族と在宅スタッフの支援を受けながら

大切な時間を大事に大事におくった・・


その間私は、奥様から相談電話をうけていた・・


 「訪問医は、在宅での看取りは出来ないから時期をみて入院をというけど

  訪問看護師は、私たちが居るから自宅で大丈夫・・という

  どうすればよいだろう・・」


 「本人は家がいい・・っていうけど

  どこまで出来るか家族としては自信がない・・」


 「看護師さんが頻回に来てくれ、いろいろ教えてくれる・・

  予定外で先生も来てくれたりして・・・自宅で・大丈夫かも・」


そして 

 「先生からそろそろ・・と言われた

  このまま自宅でいきます、がんばります」と


数日が経ち、奥様から連絡が入った

 「○月○日、自宅で見送りました・・

  看護師さんが来て、Drも来てくれ・・

  全然怖くなかった・・やり遂げた・・」と


Sさんの意思を尊重しようと集まった

家族+医療+看護介護の「在宅チーム」


素晴らしいチーム力で、Sさんの望みを叶えることが出来たキラキラ



その後、O病院よりSさん永眠の報告書が届いた
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いつも大変お世話になっております。

先生へのご連絡が大変遅くなり申し訳ありませんでした。

Sさんのご家族から連絡があったと思いますが

Sさんが○月○日自宅にて永眠されました。


至らないところが多々あったと思いますが

奥様、娘さん、訪問看護ステーションの方々の

熱心な看病にて、最後まで診ることができました。


往診を立ち上げてから初めて在宅での看取りでありました。


当院では基本的には在宅での看取りは難しいと説明しておりましたが

ご家族の方々の強い希望により在宅の看取りを行いました。


今回の経験より、やはり在宅で亡くなるということの大切さが

訪問診療を行ううえで大変重要であると強く感じました。


これからは当院としても在宅で看取りが出来るような体制を

早急に整えていきたいと思います。


このたびはご紹介いただき、真にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

                O病院 在宅担当医 ○○△△△

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1人の患者さんの生き方、家族の寄り添い方を通して

医者の考え方をも変えてしまった・・


すごい・・・